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ふるえるこころは、おくりもの。―よりそう。は、yori.so publishingになります。

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by 高崎健司

いつもこの場所を訪れていただき、ありがとうございます。

2016年にはじまりましたオンラインショップ「よりそう。」ですが、あらためて私たちの実現したいことと真摯に向き合った結果、繊細な人がその繊細さを受容して生きていくための出版レーベル、「yori.so publishing」としてリニューアルすることになりました。

なぜそうするのか、トップページに寄せた文章をこちらにも掲載します。

yori.so publishing設立によせて

社長なのに、傷つきやすい。
それがぼくのコンプレックスだった。

その日も何気なく、そんなことを冗談まじりで友人に話していた。
その友人は「あなたのその繊細さは素敵だとおもう、直さなくていい。」という言葉と一緒に、
茨木のり子さんという詩人の「汲む」という詩を教えてくれました。
そこに書かれていた一節に、ぼくは衝撃をうけたのです。

“子どもの悪態にさえ傷ついてしまう
頼りない生牡蠣のような感受性
それらを鍛える必要は少しもなかったのだな
年老いても咲きたての薔薇 柔らかく
外にむかってひらかれるのこそ難しい

あらゆる仕事
すべてのいい仕事の核には
震える弱いアンテナが隠されている きっと……”

弱い心は、克服すべきもの。
心のどこかでそう思っていたぼくを救うような言葉でした。
同時にそれはきっと、
僕がずっと誰かに言って欲しいと思っていた言葉だった、
と思うのです。

yori.so publishingは、ぼくのそんな原体験から生まれた
傷きやすくて繊細な人が、
その繊細さと一緒に生きるのが楽になるような時間をつくること目指して始まった
小さな出版レーべルです。

ふるえるこころは、おくりもの。
あなたがそう思える日がくるまで。

yori.so publishing 発行人
高崎健司

今、新しい作品が生まれはじめています。

ぜひ今後ともyori.so publishingを宜しくお願いします。

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高崎健司

yori.so gallery & label代表。心の中にある繊細さを、誰かを傷つけるためではなく、誰かと関わるために使う生き方を助けるために、ギャラリーと出版レーベルを運営してます。

1983年、千葉県生まれ。2005年、国際基督教大学卒業後、ソフトバンク(株)入社、2009年に独立。2011年、non-standard world株式会社を起業。

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portraitly

yori.so labelから新しく始まった服のブランド。
portraitlyは「肖像画のような」を表す造語。
肖像画のように着る人自身の凛とした美しさを引き出す服を目指しました。

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高崎健司

yori.so gallery & label代表。心の中にある繊細さを、誰かを傷つけるためではなく、誰かと関わるために使う生き方を助けるために、ギャラリーと出版レーベルを運営してます。

1983年、千葉県生まれ。2005年、国際基督教大学卒業後、ソフトバンク(株)入社、2009年に独立。2011年、non-standard world株式会社を起業。

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小谷ふみ

書く人。詩・エッセイ・物語未満。
うろうろと、おろおろと、揺らぎながら揺らがない言葉を紡ぎます。

夫と息子とヤドカリと、丘の上で小さく暮らしています。いまやりたいことは、祖父の一眼レフを使いこなす、祖母の着物を着こなす(近所のスーパーに着て行くのが億劫でなく、そして浮かない)こと。

本「よりそうつきひ」(yori.so publishing)・「やがて森になる」・翻訳作品集「月の光」(クルミド出版)・詩集「あなたが小箱をあけるとき」(私家版)など。

http://kotanifumi.com/

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