わたしをつくるもの

「置き去りにしてきたはずの憧れの景色は、 今もこの体の一部のよう。」第5回 小ネズミのトゥシューズ

小さな駅を越え、大きな通りをまっすぐ。 その角を曲がると、バレエ教室が見える。 「ああ、もうすぐ着いちゃう…」 自転車の後部座席で、 わざとモゾモゾ動いたり、靴を落としたり、 自転車が少しでも遅く着く方法をあれこれ試した… >続きを読む

わたしをつくるもの

「失くしたもの、得なかったものの分だけ、 騒がしく、にぎやかになってゆく、 記憶という鳥かご。」第2回 鳥かごに咲くもの

「わたしと一緒に暮らそうよ!」 青とグレーのグラデーションが美しいその小鳥は、 鳥かごの向こう、できるだけこちら側に近づいて、 人懐こく、そう話しかけてくるようだった。 鳥かご越し、お話ししたり、指先で遊んだり。 しばら… >続きを読む