言葉の小舟に揺れながら

生きがいとは、“明日への好奇心”であるという希望の言葉。第2話『10年ごとに開く言葉』ー「生きがいについて」神谷美恵子

第2話『10年ごとに開く言葉』 —「生きがいについて」神谷美恵子 「ねえ、『生きがい』って何だと思う?」 神谷美恵子の本は、私たち女学生のバイブル的存在だった。 その著書の中から「生きがいについて」の英訳を、 一番仲良く… >続きを読む

言葉の小舟に揺れながら

「出会うべき本には、出会うべき時と場所で、時に、何度でも巡りあう」第1回 小舟の帆

小舟の帆 とにかく、急いでいた。 約束があるわけでもないのに、 急いでいた。 理由は、もう覚えていない。 ただ、その時は必死で、 とにかく先へ、先へと。 これ以上漕げないスピードで、 自転車を走らせていたある日の夕方、 … >続きを読む

わたしをつくるもの

「置き去りにしてきたはずの憧れの景色は、 今もこの体の一部のよう。」第5回 小ネズミのトゥシューズ

小さな駅を越え、大きな通りをまっすぐ。 その角を曲がると、バレエ教室が見える。 「ああ、もうすぐ着いちゃう…」 自転車の後部座席で、 わざとモゾモゾ動いたり、靴を落としたり、 自転車が少しでも遅く着く方法をあれこれ試した… >続きを読む

わたしをつくるもの

「失くしたもの、得なかったものの分だけ、 騒がしく、にぎやかになってゆく、 記憶という鳥かご。」第2回 鳥かごに咲くもの

「わたしと一緒に暮らそうよ!」 青とグレーのグラデーションが美しいその小鳥は、 鳥かごの向こう、できるだけこちら側に近づいて、 人懐こく、そう話しかけてくるようだった。 鳥かご越し、お話ししたり、指先で遊んだり。 しばら… >続きを読む