福津暮らしの旅・参加日誌

自分とじっくり向き合い、目の前にある季節を味わう旅「福津暮らしの旅」参加日誌|「地元の方が語る、恩返しの話」〜旅の1日目・夜〜

津屋崎の一番おいしいごはんは
隣の家のごはんだったりする。

旅の一日目の夕食は、
地元の方たちとの持ち寄り会。

「こんばんは〜」

大皿にのせたごはんを片手に、
ひとり、またひとりと集まってきた。

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地元の方が語るご先祖様の物語

炊き込みご飯、ところてん、
お煮しめ、セロリと鶏の炒めもの、
手羽先、パウンドケーキ、
「だぶ」という郷土料理、などなど。

テーブルに並んだ料理は全てが手づくりで、
もう本当にびっくりするくらい美味しい。

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集まった方たちは10名ほど。
どうやらほとんど顔見知りらしく、
それでも友人とまではいかない関係のよう。
「お顔は拝見したことあったんですけどねえ」
「お話したかったんですよ」
だんだんと、場の空気はあたたまってきていた。

おなかも少しずつ満たされてきたところで、
一人ずつ自己紹介の時間。
今回の旅は、ご先祖様に想いを馳せるという
テーマがあることから、それぞれの
ご先祖様の物語もいくつか聞かせていただいた。

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時間をかけた「ありがとう」

それは、この土地に脈々と継がれている
「恩返し」の話のように、私には聞こえた。

「おまえのじいちゃんには世話になったから」
といって、よその子どもを可愛がる。
時々、叱りながらも。

「●●さんのご先祖様にご恩があるから」
といって、江戸時代の出来事に対して
供養が続いていたり。

つるの恩返し、笠地蔵。
日本の昔話にも語られている恩返しは、
少し遠回りしながら、時間をかけた
「ありがとう」の形なのかもしれない。

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バトンをつなげる

津屋崎という場所には、
昔からつながっている「ありがとう」のリレーが
今でも続いているようだ。

きっと、津屋崎という場所でなくても
人はいつの間にかこのリレーに参加している。

私の手には、たくさんのバトンがあって
今はそれを抱えながら走っている。
津屋崎にきてから、バトンの数は急増中だ。

誰に渡そう。
どこへ渡そう。
繋げていきたいものは、まだ手の中にある。


写真提供:福津暮らしの旅 事務局
福津暮らしの旅HP:http://kurashinotabi.jp/

「想像力とは、死者の恩恵だとしたら(プロローグ)」
「20分間の自己紹介で、言葉を贈り合う(1日目)」
「地元の方が語る、恩返しの話(1日目・夜)」
「春の恵みをたっぷりいただく、野草摘み(2日目)」
「歴史の教科書より、生き生きとした物語(2日目・午後)」
「自分も誰かにとっての、小さな木(3日目・エピローグ)」

この記事を書いた人:

よりそう。の店長。ウェブマガジンの編集長、オンラインショップの店長業務を担当。2014年から、夫でもある社長・高崎と共に、東京から福岡へ移り住む。海と山とあたたかな人に囲まれながら、息子二人の育児にも奮闘中。

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