福津暮らしの旅・参加日誌

自分とじっくり向き合い、目の前にある季節を味わう旅「福津暮らしの旅」参加日誌|「20分間の自己紹介で、言葉を贈り合う〜旅の1日目」

何年ぶりだろうか。
子どもを預けて、対話型のワークショップに
参加をしたのは。
子どもを連れて参加した時は、どこか心が半開きで
人の話にもしっかり耳と心を傾けることができず、
毎回悔しさを覚えていた。

そして今回。
息子は三歳。旅人ではなく、住人として津屋崎にいる。
ということで、三日間の旅の最中、
イクメン高崎(弊社社長)出動。
私は母という洋服をガバリと脱ぎ捨て、旅立った。

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懐かしい自分と再会

旅のメンバーは、企画者の都郷なびさん、
福津暮らしの旅事務局の井上真知子さん、
そして東京からやってきた初対面のNさん。

毎度苦手な「はじめまして」。
息子という盾も今日はいない。
気がつくと、いつもの何倍も低くて小さな声で
話している自分がいた。

「パンツじょうずはけたじゃ~ん!」
「こら!足をテーブルにのせたら、お行儀悪い!」
「ママもそうちゃんのこと大好き~♡」

なんていうテンションの高さを
必要としない場面では、
こんなにもローな自分なのかと、
はじめの自己紹介の時間で気がついた。
そして、どこか懐かしい自分に会えている感覚に。

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「あなたのために」が伝わる自己紹介

自己紹介は一人約20分間。
「こんな言葉が出るなんて!と
自分で驚くかもしれません」と都郷さん。
人前で話すことも、自分のことを話すことも、
苦手な私にとって、いきなり挑戦がはじまった。

正直、何を話したのか記憶には残っていない。
ただ、この自己紹介のあと、
聞き手の人たちから、話し手の話をひと言にまとめて、
紙に書いて渡す、というワークが待っていた。
ストーリーテリングという手法だそうで、
これは言葉という贈り物を贈り合うような、
目に見える「もの」より何倍も
「あなたのために」が伝わってくるものだった。

麻衣さんって、きっとこんな人なんだろうな。
そう相手が感じたこと、考えたことを、
言語化して伝えてもらうことは、
自分を受け止め、肯定してもらっているようだった。

きっと取り留めのない内容だったであろう。
しかし私の自己紹介を通して、三人からもらった言葉は
贈り物、としか言いようのないもので、
私はただただ「ありがとう」を伝えるので精一杯だった。

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自分が解かれてきている

自己紹介を終えたあと、自由時間をはさみ
集合は夕陽の絶景ポイント、恋の浦。
夜になると冷え込むからと、厚手のコートを取りに
私は一旦自宅へ戻った。

この一瞬の私。
どうやら、夫には「いつもと違う麻衣さん」
に見えたようで、清々しかったとか。
旅は、まだはじまって3時間ほど。

自分が解かれてきている。

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夕陽を眺めながら、冷たい風に吹かれて、
イソギンチャクに触って遊びつつ、
じんわりと、そして確実に、
自分の中で起こっている変化をかみしめる。

そして、地元の方たちの持ち寄り会が開かれる
夕食の場へ向かって、自転車を走らせた。


写真提供:福津暮らしの旅 事務局
福津暮らしの旅HP:http://kurashinotabi.jp/

「想像力とは、死者の恩恵だとしたら(プロローグ)」
「20分間の自己紹介で、言葉を贈り合う(1日目)」
「地元の方が語る、恩返しの話(1日目・夜)」
「春の恵みをたっぷりいただく、野草摘み(2日目)」
「歴史の教科書より、生き生きとした物語(2日目・午後)」
「自分も誰かにとっての、小さな木(3日目・エピローグ)」

この記事を書いた人:

よりそう。の店長。ウェブマガジンの編集長、オンラインショップの店長業務を担当。2014年から、夫でもある社長・高崎と共に、東京から福岡へ移り住む。海と山とあたたかな人に囲まれながら、息子二人の育児にも奮闘中。

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いただいた言葉たちは、大切に読ませていただきますとともに、こちらの連載にてお返事させていただいております。

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