大浦麻衣の「今日も人が好き」

連載「今日も人が好き」no.8|守ってください

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男の子が生まれたら、楽しみにしていたことがあります。それはいつか「僕がママのこと守ってあげる」と言われること。先輩ママや姉から「かわいいよ〜」と聞いていたので、いつかいつかと密かに待っていたのですが、それは想像もしない形でやってきました。

夕方にお昼寝をしてしまった日曜日の夜、電気を消してもなかなか寝ない息子。もにょもにょと会話をしていたら、天井を眺めながら突然切り出されました。

「ママ、あの〜、あの〜」
「なにー?」
「守ってくだしゃい」

え!!いきなり!!しかも「守ってあげる」じゃないんだ!(焦)
息子はくるりと背中を向けながらさらに。

「あした、まもって〜。」

日にち指定で守ってほしいという依頼をされ、眠気もふっとび大爆笑。

大笑いしたせいで目が冴えてしまうと、不意にこれまでなんとなく見てきた動物番組の映像が思い浮かんできました。それは天敵から必死に子供を守ろうとする、狐、鳥、魚、鯨、鹿、などなど。いつかテレビで見た動物の母親たちを思い出し「同志たち!」とだんだんと胸が熱くなってきました。人間には、鹿にとってのライオンのような、普段の暮らしの中で命を脅かす存在はいないけれど、確実に今の私は狐や魚や鯨のお母さんと同じで、小さな命を守る立場なんだと、ハッと気がついたのです。

そもそも子どもを守るってどういうことなんだろう。

子どもが生まれてから2年半経って、今まで深く考えていなかったこの問い。きっと子どもの成長と共に、そのカタチは変わっていくことなんだろうと漠然とは思うけれど、まだ「これだ」という答えはわかりません。だからその問いに向きあおう、その答えを探そう、と思ったのです。

そして、今更かもしれませんが、私のところへやってきた小さな旅人が、いつか旅立つ日まで「守ろう」と、胸に誓いました。

ちなみに、眠りにつく前の息子は、それはそれはとても軽い感じで「まもってあげる〜」と言ってくれました。ああ、想像と違う!!こんなにさらりと言われるとは。それでも、やっぱり嬉しくて、ギューっとしようとしたら、そんな舞い上がる母親を、手で軽くはねのける息子。なんか私、2歳児相手に完全に踊らされている、と感じた夜中の12時でした。

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この記事を書いた人:

よりそう。の店長。ウェブマガジンの編集長、オンラインショップの店長業務を担当。2014年から、夫でもある社長・高崎と共に、東京から福岡へ移り住む。海と山とあたたかな人に囲まれながら、息子二人の育児にも奮闘中。

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