オーウラマイの本音でドン!

本当の気持ちをごまかさないで。

011_Fotor

人と会ったあと、帰り道やその日の寝る前に、その時間を振り返っている瞬間がとても好きです。会話とか、表情とか、その時間のことを振り返る。

振り返っている時間というのは、自分の中にザルのようなものがあって、そのザルの上に残ったものが何かを見つけていく作業です。残ったものが、ときにはその人の言葉であったり、言葉を受け取った自分の感情だったりします。

振り返るの作業はとても幸せを感じる瞬間でもあるのですが、同時に毎回自分だけの反省会にもなります。。

昨日のインタビューもそう。その人と初めてお会いしたとき、私は「見透かされた!」と感じるくらい、人と真正面に向き合う姿にもの凄く惹かれた人物でした。

その方「子どもいるのに働いてるんだね。」
私「働かないと食べていけないんで。」
その方「それは違うよ。好きだからやってるんでしょ。」

その言葉を聞いて、もうドキリ!です。この人の前では、何かを濁したり流したり曖昧にしちゃだめなんだ、むしろしなくていいんだと思えるのが嬉しくて、清々しい気持ちにさえなっていました。

その人物とのインタビュー。インタビューを終えて振り返ってみると、もっとこういう話をすればよかった、こう伝えればよかった、そんな悔しさがザルの上にどっさり残ってしまいました。

私はいつからか自分のことを伝えるのがとても苦手です。聞く方が断然好き。でも誰かの心の中に入っていくためには、自分のことも伝えることがいかに大事か、ここ最近は痛いほど感じています。いろんな人と出会うようになって、仕事においても日常においても、学んでいることや感じていることはたくさんあるはずなのに、まだまだ消化されていないんだなあ、と。一つ一つの出来事を噛み砕いている最中で、それが消化されて身になるまではまだまだなんだなあ、と。

油絵を描いていたとき、パレットの上じゃなくてキャンバスの上で色を混ぜたり重ねたりすることを知りました。ときには消して、またその上に色をおく。今の私は、きっと絵の具の色は増えてきているけれど、まだキャンバスの上に描いている絵の色に深みはないんだろうと思います。

でもわかったふりをして変に消化するぐらいなら、時間をかけてじっくりと噛み砕いていこうと思います。そしていつか全てのことが区別がつかないくらい混ざり合って、いろんなことが繋がり合って、私という存在になりたい。

自分の弱い部分を見ることは、痛みとか苦しさもあるけれど、そんなとき夫がこんな言葉をぽつり。「自己否定することは、考えている証拠だよ」。いつもはこんなとき必死に「まいさん頑張ってるよ~!スゴいよ~!」と目は笑わずに励ます夫ですが(それに対していつも怒る私ですが)、今日の言葉は響きました。

そんな夫の言葉に励まされ、今度人と会ったときはこうしようという、自分の中でフツフツと沸き上がるものを感じながら、また人に会いたい、近づきたい、と今日も思うのです。

お知らせ

心がひとりぼっちになった時、そっと言葉で明かりを灯してくれる本、当店オリジナル、作家小谷ふみ著書「よりそうつきひ」が発売となりました(ご購入はこちらから)。 どこか切なくて、寂しくて、愛しくて、ホッとする。なんでもない一日を胸に焼き付けたくなるようなショートエッセイが束ねられた短編集です。読んでいると大切な人の顔が心に浮かんでくる世界が広がっています。

この記事を書いた人:

「よりそう。」館長。時として編集長に変身し、ライターとして駆け回り、ドローンも飛ばしちゃいながら、訪れるみなさんをお出迎えします。好きな本は、稲葉俊郎『いのちを呼びさますもの』。好きな料理は、さつまいも料理。
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いただいた言葉たちは、大切に読ませていただきますとともに、こちらの連載にてお返事させていただいております。

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