大浦麻衣の「今日も人が好き」

連載「今日も人が好き」no.4|手紙を書こう

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先月、一通の手紙が届きました。
先週、一通の案内状が届きました。
そして今日、一通のハガキが届きました。

どれも、手書きの文字が綴られたもの。なんでこう、人の手が書いた字というのは眺めているだけで面白いんでしょう。

そういえば高校生の頃、小さくてかわいい字を書く友人のペン先を眺めるのが好きでした。会社員の頃、仕事内容を文字と図にして教えてくれた同僚の、すらすらと書くペンの先に見惚れて、仕事の内容が全く耳に入らないこともありました。。

筆跡で悪いことをした人が捕まえることができるんだから、やっぱり文字ってその人がものすごく映っているように思います。

まめだなあ。ガサツなのかしら。焦ってるのかな。勢いがあるな。可愛らしいな。習字ならってそうだな。

ちなみに夫(高崎)の書く字は誇らしいくらいに「汚文字(おもじ)」です(最近この言葉を知りました!)初めて彼から送られてきた手紙を、ポストから見つけた母親が「怪奇文書かと思ったわよ~!」と焦っていたくらい(笑)。

最近はメールばかりで、大学卒業後に出会った人は、ほとんどの場合その人の手書きの字をみたことがないように思います。何年も付き合いがあるのに、はじめてその人の手書きの字を見たときは「へえ!そういう字書くんだあ!」なんて一人静かに興奮してたりします。

思い出してみると、小学生の頃から私は文通好きでした。転校してしまった友人と。親の転勤で海外へ行ってしまった友人と。留学した友人と。結婚を機に東京を離れた友人と。遠距離恋愛をしていた頃の彼と。お互い実家を出たあとの姉と。

手紙の何がいいって、やっぱりポストに入ってきたときの感動です。荷物を放り出して、急いで封を開けて読む。もう一回読む。荷物を片付けて、さらにもう一回読む。メールはよっぽどのことがないと、二回以上読むことはないと思いますが、手紙はなぜか何度も読み返してしまいます。そして手紙の向こうには、必ず相手の顔が思い浮かびます。

この歳になったからか、それともこの時代だからこそなのか、手紙を書くことと受け取ることは、日常の大切な瞬間だと感じるようになりました。メールより、手間も時間もかかる手段を選ぶのだから、人の温度がそこにはあります。いざ手紙を書こうとペンをもったとき、日常の流れの中でふと立ち止まり、その人のことを思い出して、考えて、想う。

さあ、私も手紙を書こう。あの人と、あの人のことを想いながら。

この記事を書いた人:

よりそう。の店長。ウェブマガジンの編集長、オンラインショップの店長業務を担当。2014年から、夫でもある社長・高崎と共に、東京から福岡へ移り住む。海と山とあたたかな人に囲まれながら、息子二人の育児にも奮闘中。

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