小さな自分の仕事のはじめ方

女性が店を開くとき・エピローグ

今回の特集でご協力いただいた4人の女性たち。
独立に至った経緯も、今後目指していく道も、それぞれ違う。
けれども4人を追って見えてきた共通点がある。

それは「自分の心の声に向き合っている」ということ。

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自分の「色」を考え、探し、試しての繰り返し。

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日々ゼロから100まで起こること全てに決断をする。つまりは「納得していたい」ということ。

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自分はこの場所を大切にしているだけでいい。

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自分のやりたいことやれる時期って今なのかな、って思ったんです。

日々の暮らしの中で、あらためて自分の心の声を聞くのは実は難しい。
仕事のトラブルの対応、企画書の準備、明日の夜ごはんの献立、部屋の掃除、夫の誕生日のケーキの予約、読みたい本。
頭の中はあれやこれや、やりたいことやらなくてはいけないことに追われて毎日が過ぎていく。

「自分はどう生きていきたいか」
そんな真面目な問いは、なかなか自分に投げかけられない。

小さな自分の仕事をはじめた4人の女性たちは、たぶんその問いを自分に投げかけて考え続けてきた人たちなんだろうと思う。
だからこそ、はじめの一歩を踏み出すことができたのかもしれない。

そして私は気づいてしまった。
たぶん私は自分のはじめの一歩を確かめたくて、4人の女性に会いにいき、話を聞きたかったんだということに。
誰かのために、なんて言ってたのに、実は不安でいっぱいな自分のためなのかも、と。

会社員時代、目がキラキラして働いている人を見ると心の底から羨ましかった。
どうしたら私もそんな風に働くことができるのか。
何かやりたいことがあるわけではなく、得意なこともないし、どこを目指していけばいいのかわからなかった。

幸い今は、小さな一歩を踏み出し、やりたいことを、好きなことを、non-standard worldのメンバーとしてやらせてもらっている。
しかしモーターがついてない、手漕ぎボートに乗ることを決めた旅は、常に大きく揺れる。
最高に幸せで楽しいと言い切れる自信もあるけど、先の見えない不安に押しつぶされそうにもなる。

だから、今回の4人の女性の言葉は、まさに自分が進む先に見える小さな光だった。
そして私以外の誰かにとっても、そんな光になっていたら、それは最高に幸せなこと。

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1ヶ月間、この特集を見守っていただいた皆さまどうもありがとうございました。
来月の特集もどうぞお楽しみに!

この特集の目次

  1. 女性が店を開くとき 〜プロローグ
  2. 会社員から花屋を経て「身の丈アート」を手がける人に。vol.1「花 植物の手仕事 つぐみ」
  3. 改装は自らの手で。葉山の古民家レストラン。vol.2「engawa cafe & restaurant 寺田由利加」
  4. 会社員からオーガニックカフェオーナーに。vol.3「カフェ百音 岡野東美」
  5. 経験ゼロからの菓子店開業。「tukurite(つくりて)會田由衣」
  6. 女性が店を開くとき・エピローグ

お知らせ

心がひとりぼっちになった時、そっと言葉で明かりを灯してくれる本、当店オリジナル、作家小谷ふみ著書「よりそうつきひ」が発売となりました(ご購入はこちらから)。 どこか切なくて、寂しくて、愛しくて、ホッとする。なんでもない一日を胸に焼き付けたくなるようなショートエッセイが束ねられた短編集です。読んでいると大切な人の顔が心に浮かんでくる世界が広がっています。

この記事を書いた人:

「よりそう。」館長。時として編集長に変身し、ライターとして駆け回り、ドローンも飛ばしちゃいながら、訪れるみなさんをお出迎えします。好きな本は、稲葉俊郎『いのちを呼びさますもの』。好きな料理は、さつまいも料理。
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いただいた言葉たちは、大切に読ませていただきますとともに、こちらの連載にてお返事させていただいております。

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