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不完全な人間が集まって不完全な世界を作っている −2012年のノンスタを振り返って

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ノンスタにとって2012年は、従来からのWEB制作事業に加えて、いろいろなことに挑戦した年でした。
1月から、ノンスタに興味ある方との接点として月1回のイベント「ノンスタカフェ」を始め、2月から時間とお金を管理するためのWEBサービス「Once」を、5月からは全国のコワーキングスペースをカタログ化、検索するためのWEBサービス「Coworkscape」を、9月からは暮らしで使えるアートを集めたオンラインショップ「afod」を始めました。

また、ノンスタに関わる人が増えた年でもあります。
4月から大浦が育児しながら加わり、クライアントワークでも自社サービスでも、とても美しく幻想的な絵を描く現代美術家の安田悠さんや、繊細で優しい音楽をつくる音楽家のOrganic Stereoさんに多大な貢献をいただきました。
ノンスタカフェもやましょにエプロン担当に就任してもらったほか、ノンスタカフェで出会った独自の世界観を持った魚譜画家・長嶋祐生さんのiPhoneケースを販売させていただくことになったり、ふらっとよったハンドメイドマーケットで出会った心のこもった手仕事をされるつぐみさんの作品を販売させていただくことになったり、ここで名前を上げきれないほど多くの方と出会い、そしてお世話になりました。

この場を借りてお礼申し上げます。
本当にありがとうございます。
新しいことをやるときは常にリスクが伴うし、存続している企業ほど「負けない戦い」だけを選んでやっていると思います。残念ながら2つのWEBサービスについては僕らの力不足により閉鎖することになりましたが、僕らのような小さな企業がこれだけ多くのことに挑戦しても倒産せずにすんだのは、僕らの事業に協力していただいた方、僕らに仕事をくださった方々、僕らから商品を買っていただいた方々、関わる全ての方のおかげです。

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そして「ままに」

今年を振り返って、ノンスタカフェは人の居場所を作りたい、2つのWEBサービスは人の「働く」を自由にしたい、ECサイトは人の「暮らす」を穏やかにしたいという動機から作ったものでした。
リスクを背負いながらも結局僕らが何かを作るのは、「人の心を大切にしたい」という理由であることを再認識したようにも思います。

そして、今年の年の瀬に出会った言葉に「ままに」という言葉があります。
たまたま機会があって、遺児や遺族など大切な人の死別に直面した人たちのサポート(グリーフサポート)行うNPOの代表の方のお話を聞いたのですが、その話の中で出て来た言葉です。

その方がお話されていたのは、苦しみや悲しみはまわりからの励ましで急になくなるものではないということです。
例えば、福島で震災による津波で奥さんを無くされたおじいさんがいて、そのおじいさんは現在も「妻は自分が殺した」と自責の念にかられているそうです。
そういうときに私たちは「いえ、おじいさん、奥さんを殺したのはあなたではなくて津波なんですよ。」
と声をかけがちだけど、それは相手の感情を否定してしまうことになって、その人の心に良い効果をもたらさない。
「そんなに自分を否定してしまうぐらいに奥さんを失っておつらかったですね」
っと相手の感情を否定せずに寄り添ってあげるとよいそうです。
「そのままでいい」だから、「ままに」。

「ままに」とはまた、自分たちの不完全さを認めて、他人の不完全さを認めることのようにも思います。
僕はもう独立して3年間ぐらい経つのですが、嫌というぐらいまわりの助けがないと何もできない自分と向き合わされて来て、その度になんて無力なんだと自己嫌悪におちいってきたのですが、でも最近になってようやく完全じゃない自分を認めることができるようになってきた気がします。
そして自分が完全でないことを認められるようになってから、人の不完全さも認められるようになり、そしてそんな不完全な人間が集まっているから、この世界が不完全なのも当たり前なんだと自然に思うようになりました。
そういう不完全な世界に生きているから、私たちの心にも朝と昼と夜があって、いつも快晴の昼間ではなく、昼間の光と夜の闇を、晴れと雨の間を行ったりきたりしている。
でも、自分たちは誰かに「ままに」と言える存在でありたい。

社会の中で理想と現実の間で葛藤しながらも、来年はその考えさらに発展させて僕たちなりに具現化した姿をお見せできると思いますので、どうか来年のノンスタもご期待下さい。
最後になりましたが、みなさま、良いお年を!

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お知らせ

心がひとりぼっちになった時、そっと言葉で明かりを灯してくれる本、当店オリジナル、作家小谷ふみ著書「よりそうつきひ」が発売となりました(ご購入はこちらから)。 どこか切なくて、寂しくて、愛しくて、ホッとする。なんでもない一日を胸に焼き付けたくなるようなショートエッセイが束ねられた短編集です。読んでいると大切な人の顔が心に浮かんでくる世界が広がっています。

この記事を書いた人:

non-standard world, Incの社長。 経営者であり、WEBエンジニア。 ときどき、妻・大浦を支えるためにイクメンにも。 大学時代に佐藤と出会い、2011年にnon-standard world, Incを設立。 ジャニーズもゴダールもM・ポーターも、平等に愛してます。
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いただいた言葉たちは、大切に読ませていただきますとともに、こちらの連載にてお返事させていただいております。

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