他己紹介

「てづくり」ってことは。 ー花 植物の手仕事 つぐみ

non-standard worldに関わる方、素敵だと思う方を他己紹介させていただくブログ企画、今回は素材のそのものの姿を大切にし、独特の形でリースやガーランドを制作する「花 植物の手仕事 つぐみ」さんをご紹介します。

つぐみさんの魅力を一番知っていて、いつも隣で見守り続けている旦那様に寄稿していただきました。鬼子母神の手創り市で初めてつぐみ夫妻に出会ったとき、お二人の些細なやり取りを眺めていて、心が温かくなったことを今でも覚えています。


「てづくり」ってことは。

ある日、畳の部屋をのぞく。

使い古されたこげ茶色のちゃぶ台のまわりに、ふわっと、まるいものが、ころころと群がっていた。なんとかわいいのだろう。どこからともなくベレー帽をかぶった小人の楽団がやって出てきて、ぽんぽこと太鼓を鳴らし、ぷっぷぷとラッパを鳴らし、くるくると踊りはじめたような楽しげな世界。そして、なんだか涙が出てきそうになる。何故だろう?

ふわっと、まるいもの。それは、平面の輪っかではなく、麻の素材をこんもり山なりに丸めた、ドライリースをつくるための土台だ。その土台に、乾燥させ絶妙に変化した、葉っぱや木の実や草花を重ね、形を成し、色を成していく。渋い素材と透きとおった素材の組合せが、素朴さと上品さをうまく引き合わせている。そういう落ち着いた雰囲気の中で、まるくて小さな木の実が弾むように飛び出しているのを見つめる。すると、何だか涙が出てきそうになる。何故だろう?

飛び出す木の実のかわいらしさ・・・。「素材」が持っている純粋な持ち味にふれたとき、涙が出るのだろう。こんもり麻の土台のかわいらしさ・・・。「作り手」が持っている純粋な持ち味にふれたとき、涙が出るのだろう。

「涙が出そうになる」なんて表現は、うさん臭いなあと思うかもしれない。しかしそれは決して間違ってはいない。近ごろ「てづくり○○」という言葉をよく耳にする。それは形式や流行りではない。「てづくり」の良さは、理屈では説明できないこと。何だかわけもなく嬉しくて涙腺が刺激されるくらい、心の奥底をくすぐることなのだ。「素材と作り手」が織りなす、奥が深い、それでいて、ものすごく純粋で簡単なこと。「てづくり」ってそういうことなんだろうなあと、つぐみを見て思うのだ。

プロフィール

つぐみ Tsugumi

横浜・東京の花屋で働く
その後、つぐみとして活動

カフェやギャラリーでのリースの展示、ショップの植込み、ブーケの製作など

 

葉 花 草 木
自然のいろ、かたち、風合いを大切に、花 植物の手仕事をする

公式サイト
http://tsugumihana.petit.cc/


つぐみさんのリースやガーランドの販売が11月下旬に始まります。詳細は追って告知しますので、どうぞお楽しみに。

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この記事を書いた人:

よりそう。の店長。ウェブマガジンの編集長、オンラインショップの店長業務を担当。2014年から、夫でもある社長・高崎と共に、東京から福岡へ移り住む。海と山とあたたかな人に囲まれながら、息子二人の育児にも奮闘中。

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