他己紹介

抵抗する人 −銀板写真師 新井卓

銀板写真(ダゲレオタイプ)をご存知の方はいるでしょうか。
デジタル写真の遥か以前、19世紀に写真が世界で初めて生まれた時に、写真は銀板に写し込まれていました。
その世界最古の写真術を銀板写真(ダゲレオタイプ)といい、当時「記憶を持った鏡」とも言われていたそうです。
新井卓さんは世界でも珍しいその銀板写真の現代作家さんです。160年前に生まれた古典手法ですが、その解像度は最新のデジタルカメラの遥か上をいくレベルで、1キロメートル先に落ちている石の表面が映し出せるほどです。

その銀板写真という手法を使って新井さんによって描き出される作品たちはどれも人の営みに寄り添う繊細な風景が描き出されていて、国内外で高い評価を得ています。

放射性のヤマユリ、飯舘村 / Radioactive Lily, Iitate village
2011年7月26日 銀板写真、20x25cm
©Takashi Arai

Making of Daguerreotype by Takashi Arai from Takashi Arai on Vimeo.

新井氏によるダゲレオタイプの制作風景

安易にあきらめてしまうことにNoという人

僕と新井さんとは十年前、もともとは大学の美術部で出会いました。
その当時から力強く、自分の考えや信念をきちんと持って行動する人でした。
安易に周りに流されてしまうことに抵抗する人。
自分が間違っていると思ったことには例え目上の人だろうが、きちんと意見を言う人。
当時からそんな彼をかっこいいと思いながら見ている人はたくさんいて、僕もその一人でした。撮影が難しく複製不可能な銀板写真を制作し続けているのも安易なコピーアンドペーストが氾濫している世の中に対する抵抗であるような気もしています。

プロフィール

新井卓(あらい たかし) 1978年川崎市生まれ、写真家。写真黎明期の技法・ダゲレオタイプ(銀板写真)を独自に習得し制作活動を展開、内外の美術館・ギャラリー等で作品を発表しつづけている。 主な個展に、横浜美術館ギャラリー2「鏡ごしのランデヴー/Rendezvous on Mirror」(2006)、川崎市市民ミュージアム「夜々の鏡/Mirrors in Our Nights」(2011)、「Dream of Images」 泰吉?(2011)北京、大阪・銀座(巡回)ニコンサロン「Here and There – 明日の島」(2012)、原爆の図丸木美術館「福島からひろがる視線2 MIRRORS HALF ASLEEP 新井卓銀板写真展」(2012)ほか多数。2012年には国立近代美術館「写真の現在4 そのときの光、そのさきの風」に参加した。作品はフランス、ブリのMusée Adrien Mentienneに永久収蔵されている。

公式サイト

http://www.takashiarai.com/ 

そんな新井卓さんの写真集をafodで取り扱わせていただくことになりました。どうぞよろしくお願いします。

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この記事を書いた人:

non-standard world, Incの社長。 経営者であり、WEBエンジニア。 ときどき、妻・大浦を支えるためにイクメンにも。 大学時代に佐藤と出会い、2011年にnon-standard world, Incを設立。 ジャニーズもゴダールもM・ポーターも、平等に愛してます。

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