cayocoラボ

逃げるが楽?そんな思考回路、壊しちまえ! 

料理家cayocoさんのごはんを味わえるよりそう。食堂、3月の開催は私も福岡から東京へ駆けつけました。実はこの日のメニュー、確定したのは当日の朝だったのです。

大豆とにんにくを一緒に煮て、マッシュにしてコロッケを作ろうとしていたcayocoさん。想像以上に水分が多く丸めるのが難しいことが発覚すると、すぐさま軌道修正。ペーストを春巻きの皮に包んで揚げること決め、よりそう。食堂の会場にやってきたのだと教えてくれました。

まさか当日の朝にメニューが確定しているとは。傍から見たら、危ない綱渡りのように見えますが、cayocoさんは「ふふふ」と余裕の笑み。

まいさん、やってみましょう

準備の手伝いをしていると、スプーン2本を使って、桜と里芋のマッシュサラダをくるくると成形しているcayocoさんの姿を発見。

私:「その成形方法、私も家で試したんですけどうまくできなくて〜。」
cayoco:「まいさん、やってみますか?」
私:「いやいや、きれいに盛り付けしているので台無しにしてしまいますし…」
cayoco:「まいさん、やってみましょう。」(笑顔)
私:「いやー私、不器用ですし…」
cayoco:「じゃあまいさん、お願いします」(スプーンを置く)
私:「えええ、わ、わかりました〜!」

笑顔に推された私は、見よう見まねで試してみるものの、やはりcayocoさんが作ったきれいな三角錐にはならず、なぜかドーム型。

「かよちゃんのようにできなくて…すみません。」
「全然大丈夫です!あ、葉っぱで巻いてみようかな。」

桜の葉の上にサラダをぽんとのせていたのですが、かしわ餅のように巻いた姿のサラダも並べることに。さっきより盛り付けに躍動感が加わって、仕上げに桜の花の塩漬けをのせると、私の不格好なサラダもなんだか得意げな表情に!

何も失ってないし、何にも敗けてないじゃないか

「きっとうまくいかないから。」
逃げることや避けることの方が、波風立てずに楽だと知ってしまってから、ついつい思考回路はそっちへ進もうとします。

失敗することを恐れない、cayocoさんのどーんとした姿を見ていると、そんな回路壊しちまえ!なんて思えてくるのです。

料理における失敗ってなんだろう。何も失ってないし、何にも敗けてないじゃないか。
逆に新しいひらめきを得て、予想しなかった美味しいを手にしている。
そういえば、毎回cayocoさんから前日に受け取る食堂のメニューが、当日になって若干変わっていたなあ。そうかそういうことか。

人生なんて、思い通りにいかない。目の前の人は、思い通りに動いてくれない。自分もまた、思い通りに振る舞えない。それがみんなの当たり前。

さて、今日の私は、どっちに進もうか。

cayoco|料理家・セラピスト

身体を崩したことをきっかけに東京療術学院で東洋医学を学び、卒業後は長野の穂高養生園でマクロビオティックを学ぶ。
カフェや飲食店を経て現在はフリーの料理家として旬野菜ごはんのお料理教室やケータリングも行っている。
https://www.instagram.com/h_cayoco/

お知らせ

心がひとりぼっちになった時、そっと言葉で明かりを灯してくれる本、当店オリジナル、作家小谷ふみ著書「よりそうつきひ」が発売となりました(ご購入はこちらから)。 どこか切なくて、寂しくて、愛しくて、ホッとする。なんでもない一日を胸に焼き付けたくなるようなショートエッセイが束ねられた短編集です。読んでいると大切な人の顔が心に浮かんでくる世界が広がっています。

この記事を書いた人:

「よりそう。」館長。時として編集長に変身し、ライターとして駆け回り、ドローンも飛ばしちゃいながら、訪れるみなさんをお出迎えします。好きな本は、稲葉俊郎『いのちを呼びさますもの』。好きな料理は、さつまいも料理。
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