よりそうつきひ

紙にはウェブとは違う、心への浸透度がある。本づくりの制作裏側をご紹介!

こんにちは、店長の大浦です。

私たちのお店にとってはじめての本づくりとなる、作家小谷ふみさんの「よりそうつきひ」の出版に向けて、ここ数週間はスタッフ全員で作業を進めています。

出版まであと2ヶ月。次第に緊張感も出てきたような…そんな制作の裏側をご紹介したいと思います。

ティッシュ片手に鼻水をすすりながら

デザイナーの方から、本のデザインのPDFデータがあがってきました。家のプリンターで粛々と印刷をして、内容のチェックが始まります。

一作品ずつ、一文字ずつ追いかけていく作業をしながらも、紙に印字された作品を改めて読み返すと、思わず声を出して笑ってしまったり、涙がじわりと滲んだり。ティッシュ片手に鼻水をすすりながら、ぼやける視界を必死に拭きながらの作業となりました。

その後、テレビ電話で小谷さんと修正箇所のすり合わせを行います。改行や改ページを検討する部分では、「うーーーーーん!」と悩み込む小谷さん。

言葉のリズム、紙面の余白等、バランスを見極めるのはなかなか難しく、一文が、一フレーズが、一文字が、どれも測りにかけることはできない、作品を成り立たせている大切な要素であると感じました。

どの紙を選ぶかは、絶賛悩み中!

紙のサンプルもデザイナーの方から受け取り、カバー紙と本文紙の検討も始まりました。小谷さんから受け取った本のデザインイメージは「白無垢のような本」。そこに、「よりそうつきひ」らしさをどう表現するか。

これについては、まだまだ絶賛悩み中です!この先、モックアップと呼ばれる、仮用紙に印刷したサンプルを確認したり、束見本という、実際の製本時と同じ紙で製作された、ページ数や厚みを確認するための見本などを確認しながら、最終的な答えを出していく予定です。

随時軌道修正できるというウェブの柔軟性に慣れているせいか、紙は後に戻れないという緊張感をひしひしと感じるような。一つひとつの決断が、ずしーんと身体に響いています。

このまま飾ってもかわいいブックカバー

本の制作と同時並行で、当店オリジナルのブックカバーの制作も進んでいます。画家・黒坂麻衣さんの作品をあしらったブックカバーは、「桃」「緑の風景」「deer house」の3種類を準備しています。

A4サイズの紙に印刷されたサンプルを手にすると、PCの液晶上で見るよりも色鮮やかな印象。このまま飾っても良いくらいです。

実際に本に装着してみると、一気にテンションがあがります!
「か…かわいい!!」

この感動を共有する相手がいないことが、リモートワークで働いている時の残念なポイントなんです。「ああ、誰かと分かち合いたいなあ」とつぶやきながらも、満足な仕上がりに心はホクホクです。

きっとみなさまの通勤や通学に、そっと彩りを添えてくれるはずですので、楽しみにしていてくださいね。

ウェブとは違う、心への浸透度

はじめての本づくりは、思っていた以上に決断に時間がかかる、けれども紙ならではの良さが間違いなくある、という確信をもっています。

普段の業務は、小さなチームのため意思決定は各担当に任されていることもあり、わりとスピード感があります。一方本づくりは、一本一本手縫いで洋服を作るような、地道な作業の積み重ねの上で、ようやく形が決まっていく世界。

そんな難しさを感じつつも、紙を通じて、言葉と向き合うのは、スマホやPCとは明らかに違う、心への浸透度があるように思います。

以前「ネット・バカ」という本で読んだのですが、ウェブ上の文字を追いかける脳の動きと、本を読む時の脳の動きは大きく異なると科学的に証明されているそうです。よりそうつきひの収録作品は、ウェブ上で公開した作品もありますが、手にとって、本の重みも感じながらページをめくると、きっとまた違った心の響き方をするはずです。

本づくりの難しさと格闘しながらも、焦らず、丁寧に、これからも一歩ずつ進んでいきたいと思っています。この先もどうかあたたかい目で見守っていただけると嬉しいです。

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この記事を書いた人:

よりそう。の店長。ウェブマガジンの編集長、オンラインショップの店長業務を担当。2014年から、夫でもある社長・高崎と共に、東京から福岡へ移り住む。海と山とあたたかな人に囲まれながら、息子二人の育児にも奮闘中。

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