こんにちは、店長の大浦です。
私たちのお店では、週に一度「最近心が優しい方へ動いたできごと」をシェアする定例MTGを開いています。今日は、先日行われたMTGの様子をご紹介します。
スタッフ小栗
「スーパーで働くおばあちゃんが、小さな子どもが重そうな荷物を運んでいる姿を見て、作業する手を一旦とめて『気をつけてね』と優しく声をかける笑顔を見た時」
小さい頃からおばあちゃんっ子だという小栗。おばあちゃんと孫のやり取りを見かけると、ついつい見つめてしまうのだとか。自分の孫ではないけれど、子どもに優しい眼差しを向けるおばあちゃんたちの姿っていいですよね。どうやったらあんな姿になれるんでしょう。
大浦
「大島という小さな島の花火大会に家族で行った時のこと。星野源の『恋』と共に打ち上がる花火を見上げていたら二度と戻れない瞬間であることを感じて涙したこと。」
これまでもこの先も花火大会はあるのに、なぜか900発という小さな花火大会ではじめて涙を流してしまいました。花火を見つめる息子たちの青のりやきなこをびっちり口につけた横顔が、ものすごく愛おしく感じて、ただただ幸せを噛み締めながら、星野源の歌詞が心に沁みました。
代表高崎
「新しく加入したスタッフの好きな人や好きなことを聞いて、それについて調べていたら20代のもがいていた頃の自分を思い出して、今の自分は当時の理想に近づくことができていることを再確認できたこと。昔を思い出すっていいなと思った。」
小栗が「好き!」という人物は例えば、クレイジーウエディング創設者の山川さん、Waseiの鳥井さん等。34歳の高崎はそれらを調べながら、20代の頃に自分が憧れていた37Signalsという会社のことを思い出したそうです。
20代の頃憧れていた存在を思い出しながら
当時の高崎にとってキラキラした憧れの存在だった、37Signals。17人の小さなベンチャー企業で、10年前の時点で既にリモートワークを実施し、たとえベンチャーでも長時間勤務の必要性がないという主張をはじめとした、自分たちの考えや価値観をブログで発信し、たくさんの共感を集めていたと言います。そしてその憧れは10年以上経った今、私たちのお店の方針にも、高崎の経営論にも反映されています。
30代に入ってから、なかなか20代との交流がなかった私たち。20代のゆれる感情や、考え方がまだまだ変わる余地のある姿を見て、私たち自身も気付かされることがたくさんあります。
誰かの心に過去の自分が重なって見えた時、なぜか優しい心が動く。その正体は、その過去が必要だったことを思い出させてくれて、今の自分を肯定できるからかもしれません。
自分を「よし」と思える心には、優しさがある。それは甘えでも自惚れでもなく、自分と誰かを大切にすることだから。
みなさんは最近、心が優しい方へ動いた出来事はありましたか?その理由を紐解いていくと、自分の大事なものが見えてくるかもしれませんね。
お知らせ
心がひとりぼっちになった時、そっと言葉で明かりを灯してくれる本、当店オリジナル、作家小谷ふみ著書「よりそうつきひ」が発売となりました(ご購入はこちらから)。 どこか切なくて、寂しくて、愛しくて、ホッとする。なんでもない一日を胸に焼き付けたくなるようなショートエッセイが束ねられた短編集です。読んでいると大切な人の顔が心に浮かんでくる世界が広がっています。