よりそう読書会

当店スタッフで読書会を開催しました。第一弾は作家小谷ふみさんの作品を語り合おう!

1人で読書するのも大切で至福な時間。でも時には本の感想を誰かに伝えたくなる。他の人の考えも聞いて、それそれ!と共感したり、そういう見方もあるのね!と新鮮な世界を味わうのも楽しい。

こんにちは。スタッフ小栗です。

気軽に参加できる読書会

読書が好きな人は多いけれど、「この感動を誰かと共有したい…!」と思った時に語り合う仲間を探すのが億劫だったり、かといって読書会に参加するのも恥ずかしい、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

私がその1人です。対面では上手く伝えられない気がして、感動を自分の中にしまい込み、その感情は言語化されないまま、いつの間にか忘れてしまうことも。でも誰かと共有したい、新しい視点を知りたい、と思う気持ちも本当はあると思います。

そこで、みなさまがゆっくり自分のペースで感想を紡げ、他の誰かの話も聞くことができる場を提供できたらと、当店のスタッフ3人で読書会を開催しました。

第一弾の今回は、クラウドファンティングで本づくりをしている作家・小谷ふみさんの作品について語り合い、その様子を、今日と明日の2日にわたってお伝えしたいと思います。

ご紹介する小谷さんの作品は、全て当店の連載です。リンク先ですぐに読めますので、ぜひみなさまも読書会に参加してくださいね。予め作品を読んでから読書会を覗いてみるのもいいですし、スタッフの感想でピンときた作品を読むという流れも素敵です。

みなさまの感想はぜひ当店のTwitterFacebookや、下にあります「記事への感想を送る」から聞かせていただけますと嬉しいです。

では、読書会を始めたいと思います。

スタッフ小栗:小谷さんの作品の中で好きな作品一つと、その理由も教えてください。

今ある幸せに気づくことで、後悔や不安が消える

代表高崎「花冷えのタクシー」 を選びました。小谷さんには珍しい恋の話です。切ない過去の恋を中心に、でも最後には今の旦那さんとの幸せが描かれていて、過去振られたけど今幸せを手にしたという内容に、「今ある幸せに気づくことが大事なんだよ」というメッセージを感じました。

過去に対する後悔や未来への不安は、今ここにある幸せを握りしめて大切にしないと消えないのかもしれません。僕自身、後悔と不安を感じやすいので、今ある幸せに気づかないことがよくあります。

例えば会社経営でも、「過去こういう選択をしていれば、今こうだったのかな」と、終わったことを結構考えてしまいますが、逆に言えば「過去あの選択をしたからこそ、今のスタッフと働くことができている」ということで。時折この作品を読んで、思い出させてもらっています。

表面的でなく、リアルに寄り添って支えてもらえる言葉

店長大浦:小谷さんの作品はどれも鳥肌が立ったり、じーんとしたり、どれが1番いいか選べないくらい、好きすぎます。なのであえて最新作「10年ごとに開く言葉」を選びました。

これは小谷さんにとって初めての書評なのですが、初めてにも関わらず小谷節というか、小谷さんの世界観がすごく現れていて、例えば

生きることの複雑さに、
心が砕けてしまいそうになる時があるからこそ、
単純で、ささやかな「生きがい」を拾い集めながら。

この言葉に、「小谷さんの作品はどういうものか?」が凝縮されていると思います。私もよく心が砕けそうになるのですが、そんな時に繋ぎ止めてくれるのは、SNSのいいね数や、豪華なプレゼントなど、非日常なことではなくて、日常のなんでもない風景だよねと、小谷さんの作品に教えてもらっています。

「ねえ、『生きがい』って何?」
この問いは、ふとした時に心を巡る。

「幸せって、何?」と問われるよりも、
もっと個人的で、鮮度がある生(なま)な問いかけ。

この「生な問いかけ」という言葉も絶妙で。「幸せ」は甘くてふんわりしているけど、「生きがい」には、苦みやエグみ、綺麗事では語られない厳しさが含まれていて、とても支えになる言葉です。

表面的ではなく、人生の厳しさも含めて紡ぎ出される言葉だから、こんなにもリアルに寄り添って支えてもらえるんだと、この作品を読んで改めて強く感じました。

誰かに思いを馳せるということ

小栗:私は「クレヨンの記憶」を選びました。旦那さんと息子さんが昔使っていたクレヨンを見て、小谷さんが綴った一節がとても好きです。

小さかった2つの手のひらが握ったクレヨン。
小さな2人は、
何を見て、何を感じて、何を描いたのだろう。

自分は見ることができない、でも確かにあった2人の過去を少しでも知れたらと、思いを馳せる小谷さんの姿に、温かく見守る愛情を感じました。思いを馳せる材料がクレヨンというのも、懐かしさと楽しさが詰まっていて素敵だなと。

私自身、旅が好きで世界遺産を訪れる機会が多いのですが、遺跡を見ながら、「当時の人はどんな生活をしていたんだろう」「どんなことを感じて生きてたんだろう」と考えることが多くて。

その人が感じることはその人にしか分からないけれど、でもちょっとでも知りたいという好奇心をこの作品から感じて、「分からないなりに他者の視点を想像することは尊い時間なんだ」というお墨付きをいただいた気分です。

いかがでしたでしょうか。選んだ作品も、その理由も、各スタッフで全く違ったのが、とても面白かったです。それぞれの人柄や価値観が反映されていますね。

読書会は、明日も続きます。スタッフ3人は、どんな時に小谷さんの作品を読んで、どこに魅力を感じているのでしょうか。話は小谷さんの言葉の紡ぎ方や、お人柄にも及びました。高崎と大浦から、まっすぐな小谷愛が伝わってきましたよ。

つづく

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この記事を書いた人:

よりそう。のスタッフ。お店のSNSを担当。
数年ごとに住みかを変える転勤族。いつか森の湖畔にある、小さな家に住むのが夢。InstagramやPinterestで、素敵な画像を集めるのが趣味。

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いただいた言葉たちは、大切に読ませていただきますとともに、こちらの連載にてお返事させていただいております。

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