歌うお菓子屋「iplikana」

お菓子と歌で人をつないでいく糸になりたいーiplikanaさんインタビュー(下)

当店にてお取り扱いが始まったiplikanaの七色のクッキーボックス。お菓子づくりとミュージシャンという二つの顔をもつ「歌うお菓子屋さん」iplikanaさんと店長大浦の対談です。前回の話はこちら。

「なんでもやりたい」から人が集まる

大浦:iplikanaの活動の特徴って、ものづくりの人との繋がりがありますよね。ただお菓子を作るだけじゃなくて、誰かと一緒に何かをする、という。

iplikana:そうですね。iplikanaとして活動してから1年ちょっとの間、「こういうイベントに一緒に出ない?」と声をかけてもらったりしたものばかりです。

大浦:なんでそんなにiplikanaさんの元へ人がやってくるんでしょうね。

iplikana:なんでもやりたいなっていうのが大きいからかもしれないです。「こういう味のお菓子がほしい」と言われると、すぐ試作して、イベント限定のクッキーを出したり。
基本のやり取りは、お題をいただいて私のイメージで作ってみるという形です。周りにも面白いお題を出してくれるユニークな人たちが多いかもしれません。

大浦:世の中にはいろいろなお菓子屋さんがありますよね。それぞれのお店のテーマや色がある中で、iplikanaはあえてそこを強く出さずに「あなたの色に染まっても大丈夫なお菓子屋さんですよ」というゆるやかさがいろんな人を惹きつける理由かもしれませんね。

普通の日常にあるお菓子でありたい

大浦:お菓子を食べる人には、どんなことが伝わってほしいと思っていますか?

iplikana:ただ「おいしい!」だけ!私のお菓子は特別なお菓子というより、日常のお菓子になってほしいという思いがあるから、構えて食べてほしくないです。

大浦:すごくわかります。緊張感があるお菓子ってありますよね。すごくきれいだしおいしいけど、ちびちび食べたり(笑)。

iplikana:そうそう!(笑)子どもが袋を手でびりって破ってパクって食べるような手軽さというか。普通の日常にあるお菓子がいいなと思っています。

大浦:先日の当店のパーティでお菓子をいただいた時思ったんですけど、すごくシンプルですよね。気張ってもないし、素朴とも違う。それでいて洗練されているしプロフェッショナルなお菓子でもある。iplikanaのお菓子がもっているシンプルさって、食べる人に優しいなって思ったんです。

iplikana:わー、嬉しいです。

大浦:iplikanaの定番のお菓子にはどういった想いを込めているんですか?

iplikana:基本的には自分の好きな味なんです。自分が飽きないってことは、人もあまり飽きないのかなと。

大浦:日常で食べるなら、また食べたい、今日も食べようと思えるものがいいですよね。定番もありつつ、iplikanaはなんでもやれるよっていう扉が開いているんでしょうね。

iplikana:ほんとつながりでしかないです。つながりがなかったらこの場所もないし、この1年間の活動もないので。

ピアノとお菓子だけは飽きずに続けてきた

大浦:音楽のお話もお聞きしたいのですが、ピアノは4歳から始めたとか。ピアノにハマった理由ってなんですか?

iplikana:ピアノは自分から興味をもったというより、親からすすめられる習い事の一つとして始まったんですけど、弾いていくうちに楽しくなって、自分の好きな曲を自分で弾けるようになった喜びがあったんだと思います。

大浦:お菓子と同じですね。これを自分で作れるようになって食べてみたいという原動力に似ているような。

iplikana:そうですね。飽きっぽいのに続けていたのがピアノとお菓子だけなんです。

大浦:音楽はいわゆるクラシック音楽というより、自分の興味がある音楽を弾いていたんですか?

iplikana:習っていたのはクラシックですが、学校から家に帰って楽しく弾いていたのはJ-POPとかジブリの音楽でした。学生の時は、流行曲の弾き語り用の楽譜がのっている雑誌を毎月買って、ピアノを弾きながら歌っていました。

自宅はすごく狭くて、密集した住宅地だったんですけど、毎日大きな声で部屋やお風呂で歌っていて相当近所迷惑だったと思います(笑)。

弾き語りの楽しさから、誰かと歌を介してつながる道へ

大浦:私もピアノを習ってたんですけど、中学生くらいから嫌になって辞めてしまったんです。iplikanaさんが嫌にならなかった理由ってなんでしょう?

iplikana:いろいろ弾けるようになってからは、習い事は技術習得として、その一方で自分の好きな曲を弾ければいいかなと思ってました。ピアノの先生は3人くらい変わっているんですけど、最後の先生がすごく良かったんです。

それまでの先生はクラシックが大好きで、歌謡曲なんて聞きません!って感じだったんですけど、その先生は練習に入る前のトークが長くて、30分くらい話してるんです。歌うのも好きということを伝えたら「ちがう曲もやろうよ。普段弾いている楽譜もってきて」と言ってくれて。

今まで自宅で歌ってただけが、ピアノ教室でも歌えるようになって、友だち以外の人に「いいね」って言われたのがはじめてで。そこからもっと人前で歌えるようになったらいいなと思ったんです。大学に入ってからは、バンド仲間を集めるサイトをみて「ボーカル募集」というのを探してみたり。

大浦:自宅で自己完結するのではなく、外へ出て誰かと一緒に歌ったりしたいという気持ちが出てきたんですね。

iplikana:ライブとかいずれできたらいいなって。それからはスタジオに入って歌ったりするようになりました。

音楽を通じて、人の心につながるように

大浦:iplikanaさんにとって、音楽という存在ってどういうものなんでしょう?

iplikana:まずは「当たり前にあるもの」ですね。小さい頃、家の中でおもちゃで遊んでいる時も、親が音楽好きだったので、ビートルズとかカーペンターズとか聞いていたのが記憶に残っています。音楽は構えて聞くというよりも、普通に流れている環境だったから。

大浦:日常寄りなんですね。最近マトカとして活動を始めて、ライブで歌を届ける時、どんな気持ちで歌っているんですか?

iplikana:最初はライブができると思っていなくて。人前で歌うことは恥ずかしいし緊張すると。でもバンドのメンバーに「失敗したら度胸つくから」「失敗しないとわからないから」って後押しされて。

大浦:一歩を踏み出したわけなんですね。自分の演奏を通じて、お客さまがどんなことを感じてほしいですか?

iplikana:今はカバーを歌っているんですけど、オリジナルもやりたいなと思っていて、詩を書いています。私が音楽を聞いて思うのは、勇気づけられるなあと。その人自身の体験かもしれないけど、自分自身の体験にも聞こえる歌詞や曲があって、私もカバーでもオリジナルでもいいんですけど、人が共感できるような歌を歌いたいと思います。

大浦:ありがとうございます。それでは、最後にもう一度iplikanaさんがボーカルをつとめるユニット、マトカの演奏をお届けしたいと思います!

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この記事を書いた人:

よりそう。の店長。ウェブマガジンの編集長、オンラインショップの店長業務を担当。2014年から、夫でもある社長・高崎と共に、東京から福岡へ移り住む。海と山とあたたかな人に囲まれながら、息子二人の育児にも奮闘中。

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