おどりの世界から教わる、柔らかな心と身体をつくる方法

誰かと踊ることは、言葉よりも楽なコミュニケーション?相手を感じながらおどるワークショップ

特集「おどりの世界から教わる、柔らかな心と身体をつくる方法」では、私たちの中で眠っている身体感覚を開くことで、硬くなっている心を柔かくする方法を、神谷さんのダンスのワークショップとお話を通じて学んでいきます。

今日は、神谷さんのおどりのワークショップの後半です。お昼休憩を挟んでからは、カフェのオーナーの寺田さんも加わり、「感じる心」が爆発していくような様子を記録した動画と共にお届けします。

身体を使って「点・線・面」をつくる

身体の関節を使って「点」を打つことから始まり、相手の「点」と会話をしながら、「線」や「面」を作っていきます。自分勝手に動いても、相手と合ってしまうから不思議です。

相手の動きと「お話」するように

ここからは、椅子に向き合って相手の動きと“お話”をします。どこかのタイミングで一緒に立とうとするものの、なかなか難しかったり。

「球」を意識することで、ハーモニックな空気が生まれる

椅子を動かしたり、二人で「球」を意識して動き始めると、ハーモニックな空気が生まれます。相手を掴む「グリップ」も加わり、動きで会話をしているかのような空気に。

ずれたり合ったりしながら、ムーブメントの熱が高まる

相手を観察したり、眺める時間も加えます。水を飲んだり、「ねえねえ」と動きで呼びかけたり。相手を感じ取りながら、時にずれたり、ぴったりと合ったり、重なったりしながら、ムーブメントの熱が高まっていきます。

最後は一つの舞台をつくるように

最後は、一つの舞台をつくるように、入場から退場まで。「アクション!」の声と共にスタート。ダンス初心者の二人が、心と身体を最大限に解放しながら踊りました。

爆発といってもおかしくないほどのエネルギー量で
感じる心が解き放たれた

お昼休憩を挟みながらも、身体を動かしたワークの時間は約3時間に及ぶものでした。これまでこんな濃密な3時間があったのだろうか。そんな感覚になるほど、ワークショップ前とワークショップ後の私の心と身体は別物でした。

終えてみて思うのは、「感じる心」が解き放たれた、ということ。

それは爆発といってもおかしくないほどのエネルギー量で、動きを重ねていくに従って、自分の中から次から次へと湧き上がってきたのです。

感じる心が赦されることは、ものすごく楽

私の身体は、おどりを通じてこんなことを教えてくれました。「もっと、感じていいんだよ。」と。

もしかすると、傷つくことや、不快に思うこと、怒りや哀しみなどの感情から守ろうとして、感じる心を鈍くしていたのかもしれません。

何かを感じることは、怖いことでもある。見たくないものを見たり、考えたくないことを考えてしまうかもと、歳を重ねるにつれて、器用に生きようとするがために、自ら閉じていたことに気がつきました。

けれどもワークショップを通じて、感じる心が赦されたような気がしたのです。肯定されたように感じたのです。そしてそれが、ものすごく楽でもありました。

「言葉でやり取りするより、ずっと楽だった」

途中からワークショップに参加して、共におどりを体験したengawaのオーナーの山田さんは、こんなことを言っていました。

「言葉でやり取りするより、ずっと楽だった。いつもなんて面倒くさいやり取りをしているんだろうって。おどりの方がずっと伝わるし、伝えることができる気がする。」

会話をするよりも、言葉を選ぶことよりも、身体が動きたい方へ動けば、自然と相手にも伝わる。人とおどるというのは、何にも代えがたいほどに気持ちが良く、独特の心地良さがありました。

「DANCEの原点にはMOVEMENT(=動き)がある」

“おどり”というとステップを覚えたり、振り付けがあったりと、形あるものをイメージしがちですが、どうやら、ただ感じたままに動くだけで良いようです。つまりそれは、誰でもできること。

「DANCEの原点にはMOVEMENT(=動き)がある」と神谷さんは言います。

「身体には、幼い頃から触れてきた人々、生活、環境の記憶が残っています。

街や自然の中へ出て行けば、さまざまな空気の中、いろいろな人たち、生き物、機械、鳥や虫も動いています。そしてそれらの気配を感じることができます。

途方もなくたくさんの動きに囲まれながら、私たちの身体は動いて、いろいろなことをこなしている。日々言葉にはしなくても、意識しなくても、たくさんのことを感じているんです。身体はかなりすごいことを日々してくれています。」

私たちの身体は、私たちが思っている以上に、私たちのことを知っている。

それはこの世に生まれたばかりの頃の記憶から、今この瞬間の状態さえも、頭以上によく知っているのだと。「動く」というシンプルな感覚に心を研ぎ澄ませると、誰でもおどりの世界の入り口に立てることを知りました。

明日は、おどりの視点から学ぶ、日常で試したり、意識をするだけで、心が柔らかくなる方法を神谷さんから教えていただきます。明日もどうぞお楽しみに。<つづく

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この記事を書いた人:

よりそう。の店長。ウェブマガジンの編集長、オンラインショップの店長業務を担当。2014年から、夫でもある社長・高崎と共に、東京から福岡へ移り住む。海と山とあたたかな人に囲まれながら、息子二人の育児にも奮闘中。

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