暮らしを優しくするためのお金の作法

人と接するようにお金と接すれば、自分のお金のスタイルはきっと見つかる。

お金の専門家・福島さんから学ぶ「暮らしを優しくするためのお金の作法」、第3回は自分のスタイルを見つけるためのヒントを学んでいきます。

お金のことを考えて優先順位をつけなければならない状況に身を投じる

お金とは形がないもの。つまりいくらでも使おうが、稼ごうが、全部自分で自由設計できるものだからこそ、寄りかかるものがない難しさがつきまといます。

そこで何より大切なのは、自分のスタイルをもつこと。それは判断基準であったり、哲学と呼べるようなものだと、前回のお話では教えていただきました。

いざ自分の哲学を持とうとしても、何から始めれば良いのか。そのヒントを福島さんはこう教えてくれました。

「何かに負荷がかかり優先順位をつけないといけない場面の中に身を置くことで、必然的に生まれるものなのかなと思います。」

例えば、100万円貯めなければならないなど、何かお金のことを考えて優先順位をつけなければならない状況に身を投じることが近道とのこと。何を優先にすべきか、日常で必然的に考える状況があれば、自然と自分の考えが整理してくるはずだと言います。

どのようにお金が流れてるかという大枠だけは知っておくべき

そして自分の考えを整理するためには、お金の流れの可視化も大事とのこと。

可視化するというと、家計簿を1円単位までつけるとか手段から入りがちで、それは決して悪いことではないのですが、このお金使ったらこんなふうに出ていくんだ、とか、ここで稼いだらこんなふうに税金取られるんだっていう全体の流れを掴むほうがより効果的に把握できるので、この感覚を知ってるだけで僕は十分だと思うんですよ。どのようにお金が流れてるかという大枠だけは知っておくべきだと思います。」

可視化するためには、特別なアプリなどは必要なく、紙に書くだけでも良いし、何よりも考えることが大事と福島さんは言います。可視化することで、歩いている足を止めるような、お金に頭と心を向ける小さな時間をもつことができそうです。

福島さんが見てきた、成功者の一面

福島さんはこれまで、お仕事を通じていろいろな人のお金のつき合いかた、使い方を目にされてきたそうで、ある成功されている経営者のこんな話を教えてくれました。

「その人は思いっきりご馳走してくれるときもあれば、ある時は1円単位までも割り勘の時もあります。1円まで割り切れない時は、お店の人に『割り切れるようになんとかしてくれ』と伝えている徹底ぶりです。

また、こちらからお誘いした時は、こちらが若手であってもお金を出すことを受け入れてくれてご馳走させてくれます。これは誘ったこちらの立場というのを立ててくださってのことなのかな、と解釈したのですが、その時その時の状況で基準を変化されている気がしました。

成功された方って、もっとガンガンご馳走してくれる印象だったのですが、私の中で考え方が変わったとても有意義な経験でしたね。」

お金の扱い方は人への扱い方と似ている

誰かと食事をした時のお会計のマイルールは、生き方や考え方の一部が時にダイレクトに伝わってくる場面なのかもしれません。どんな気遣いがあったりなかったりするのか、お金の使い方が心の使い方を表しているようにも感じられます。

そして福島さんはこう付け加えます。

「自分の基準をもった人はお金に好かれている気もします。お金のことを大事に考えている。これは結果、人に対しても大事に考えていることに繋がるような気がします。お金の扱い方は人への扱い方と似ている部分が多いような気がします。」

人を扱うように、お金を扱おうと思えたならば。私たちの心の内側はどのように変わってくるのでしょうか。

「人と同じように大切に」

「お金は大切に」。子どもの頃から教わる決まり文句も、「どう大切にすればよいのか」までは教えてくれません。

「人と同じように大切に」。そう心に置くだけで、お財布を開く時の気持ちが変わってくるような気がします。スマホのボタン一つで、携帯電話をチャリンとかざすだけで、簡単に買い物ができるような社会の中で、その気持ちをどれだけ色鮮やかに保てるのか。

手にとって実態をつかめない難しさに加えて、使っている感覚すら奪われながら、自ら投げ捨てながら、私たちは漠然と「お金の不安」に取り憑かれているのかもしれません。

そんな時は、「ああ、そうだった」と思い出すだけでもきっと違うはず。誰か大切な人を思い浮かべて、その人に心を向けるようにお金を扱うことができたならば。心に染み付いていた不安は、うっすらと影を消していくかもしれません。

つづく

おすすめ

オンラインショップではよりそう。でしか買えないアートグッズやお花を取り揃えています。こちらよりぜひ一度ご覧ください!

この記事を書いた人:

よりそう。の店長。ウェブマガジンの編集長、オンラインショップの店長業務を担当。2014年から、夫でもある社長・高崎と共に、東京から福岡へ移り住む。海と山とあたたかな人に囲まれながら、息子二人の育児にも奮闘中。

  • Twitterでシェア
  • Facebookでシェア
  • はてなブックマーク
  • Pocket
  • Lineで送る

記事への感想を送る

いただいた言葉たちは、大切に読ませていただきますとともに、こちらの連載にてお返事させていただいております。

お名前 (必須)

メールアドレス (必須)

メッセージ

このフィールドは空のままにしてください。