物語に添える花たち

花びらも葉っぱもほとんどない枝のスワッグを発売しました!

先週の金曜日からスタートした作家小谷ふみさんの新連載「わたしをつくるもの」。お知らせでもお伝えしたとおり、花 植物の手仕事つぐみさんが、小谷さんの言葉を受け取って、感じたこと、想ったこと、目に浮かんだものを表現したドライフラワーをお届けします。

これは例えるならば、ミュージシャンがドラマのために描き下ろした主題歌のよう。物語のために特別に制作していただいた、この世に一点しかないリースです。本日より、当店のオンラインショップにて発売を開始しました。ご購入は商品ページをご覧ください。

ただその時のために着々と支度をして待っている

小谷さんの連載第1話「わたしをつくるもの」は物語のイントロダクションでもあり、骨格とも呼べるストーリーです。つぐみさんが受け取ったのはこんな想い。

「得られないもの、失くしたものなど一見マイナスのことだけれど、その時には気がつかないで後になって命が宿り自分の世界に彩りをもたらす。
地上では花が散り、やがてみずみずしかった葉や茎も茶色くなりぐったりとする…一見枯れているようにも思うが地中では養分を蓄えて次の年にまた陽のあたる地上へとのびていくように、ただその時のために着々と支度をして待っている。」

花びらも葉っぱもほとんどないけれど、堂々とした枝と実と球根

色彩が溢れているわけではないけれど、堂々としたこの枝と実と球根。花びらも葉っぱもほとんどない。けれど植物はこんなにも美しいことを教えてくれています。

マイナスとは、負ではなく静であり、そこには微かな光さえも見えてくるようです。

例え目の前になくても、手にしていなくても、心には何かが刻まれていて、その軌跡はもしかすると今手にしているものよりも強く、人を支えているのかもしれません。土の中で伸びる根のように、眠りながらも命を宿す球根のように。

どんな空間にも寄り添う、シンプルなスワッグ

今回の作品の形はスワッグです。花材はユーフォルビアのスピノザ、チューリップの球根、ヘクソカズラ。色味はシンプルなので、どんな空間にも馴染み、寄り添ってくれるはずです。

土台となっているのは、植物の枝。
普段主人公になるのは、花や葉っぱばかり。けれども、一本一本微妙に違った曲線を描く枝は、なんとも伸びやかで自由で楽しげ。

機械では決して表現することのできない、繊細で力強い命の記憶

そこには、光や風さえも見えてくるような。光の射す方へ手を伸ばし、優しい風に吹かれる姿が。
もしかすると、時には強い風や雨に吹かれていたのかもしれません。

機械では決して表現することのできない、繊細で力強い命の記憶です。

物語が流れているリースだから

このリースが添えられた、小谷さんの物語はこう締めくくります。

「手に入れなかった恋

抱きしめ損ねた夢
遠くかすんだ自由

得られないこと
失くすことにも
命は宿る

それが分かるのは
いつも
後になってから

その時は
気がつかなくても

その姿は
見えなくとも

私の世界を彩る景色となる」

このリースを眺めていると、これまで歩んできた自分の後ろに繋がっている道を、良いも悪いも含めて愛おしくなるような、そんな瞬間をもてるかもしれません。
おしゃれな雑貨屋さんに飾られているリースとはちょっと違う、一つの物語が流れているリースだから。

言葉と植物が重なり、今また誰かの心と重なることを夢見るのです。

flower:つぐみ
photo:Takao Minamidate
撮影協力:toneri

つづく

※このリースは限定一点のお取り扱いとなります。商品ページはこちらよりご覧ください。


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この記事を書いた人:

よりそう。の店長。ウェブマガジンの編集長、オンラインショップの店長業務を担当。2014年から、夫でもある社長・高崎と共に、東京から福岡へ移り住む。海と山とあたたかな人に囲まれながら、息子二人の育児にも奮闘中。

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