心のために、身体を整えることから始めよう

人は触れ合うことを必要としている。理想は、家族がマッサージしあう関係になること。

特集「心のために、身体を整えることから始めよう」では、スウェディッシュマッサージセラピーの知識を借りながら、セラピストの山辺さんに、身体の声に耳を傾け、身体と心を心地良くすることで自分にも周りにも優しくなれる生き方を学んでいきます。

まずは山辺さんがセラピストとして大切にしているポイントを教えていただきながら、心と身体の心地良い状態とはどんな状態なのかを、見つめていきます。

自分が健康で幸せだなという状態で、
一人ひとりのお客さまと向き合う

セラピストとして、山辺さんが大事にしていること。それは、自分のコンディションをまずは整えることだと言います。

「自分の手を通して人の身体を触るので、自分が良い状態じゃないと伝染しちゃいそうな気がして。良いものを食べるとか、規則正しい生活をするとか、自分が健康で幸せだなという状態で、一人ひとりのお客さまと向き合うように心がけています。」

ストレスが高い身体であっても、みんな良い部分がある

悩みを抱えた身体と向き合う時、その負のエネルギーを受けることはないのかと聞いたところ、軽やかな声で笑いながら、こんな答えが返ってきました。

「すごいストレスが高い身体であっても、みんな良い部分があるからそれを意識的にみようとしているかもしれません。すごく疲れた身体と向きあうとがんばってて偉いね、と労いたい気持ちになります。

マッサージをやり終わって、すごく疲れるということはあまりなくて、私は元気になっています。お客さまから元気を吸い取っている疑惑があるんです(笑)」

パートナーや家族が
マッサージをしてくれたら理想的

そして山辺さんはこう続けます。

「実はセラピストという仕事はなくていいと思っているんです。本当は身近な人、パートナーや家族がマッサージしてくれたら、理想的だと思います。」

人が人に触れる。それは、私たちが頭で考えている以上に大きな力をもっているようです。科学的にもスキンシップは「幸せホルモン」と呼ばれるオキストシンが分泌され、安心感をもたらせることが証明されています。

子どもも大人も、
触れ合うことを必要としている

日本は特に、スキンシップが少ない文化の国。それは家族や近しい関係であっても。そして大人になるにつれてより一層触れ合う機会は少なくなります。

「全然触れ合わないと、人の身体って寂しいんだと思います。子どもも大人も同じ人間で、触れ合うことを必要としていると思うんです。」

そのために、セラピストという職業があって、人の役に立てるのは良いこと。けれども理想的なのは、他人ではなく家族やパートナーがマッサージをし合うのが当たり前の社会。それが一番効果的だと山辺さんは言います。

「技術とかは重要ではなく、相手を優しく思う気持ちでちょっと肩をほぐしてあげるだけで楽になれると思うし、力が抜けるんです。意外とやってみたらプロじゃなくても気持ちいいんだねってことがわかればいいなあと。」

「身体も心も健康になること」に繋がる場づくりを

今後はセラピーだけでなく、ヨガをやったり、身体に良い食事を提供したり、その場所を訪れれば「身体も心も健康になる」ことに繋がる場づくりをしていきたいと話す山辺さん。そして人と人が楽にコミュニケーションができる居場所をつくっていきたいと話してくれました。

「今はとりあえず始めてみて、ちょっとずつ探りながらやっていけばいいかなと思うんです。失敗したらまたやればいいやって。自分が本当に良いと思えば、それでいいんだって思えると、すごく楽になったんです。」

過去の自分ならば、周りの評価や社会的な見られ方を気にするあまり、もっと経験を積むことや資金を完璧に準備することを優先させていたかもしれない、と言います。けれども今はできることからやっていけばいい、と肩の力を抜いて、自分らしいペースで歩んでいるようです。

自分の心地良さを人へも分けることができた時
手にできる本当の心地よさ

人は、身体と心が繋がっていることを自分で実感できると、どうやらもっと素直になり、もっとシンプルになるようです。

山辺さんのお話の中には何度も「素直になる」「心地良い状態を知る」という言葉が出てきました。「自分にとって本当に心地良い状態を知れば知るほど、それでいいんだって思えてくる」と。

心地良い状態とは、身体の視点からみると、それはしっかり呼吸ができている状態だと言います。肩が内側に入ることなく胸が開き、足先も冷たくなく、全身の血流が良い状態。滞ることなくスムーズに流れている状態。

そして心の視点からいうと、自分が心地良いというだけでなく、その先に人の心を思い描けるかどうか。

あの人のために何ができるだろう。この人はどうやったら喜んでくれるだろう。そんな風に自分の心地良さを人へも分けることができた時、本当の心の心地良さを手にすることができるのかもしれません。

優しい心と暮らしは、健やかさから

素直な自分の身体と心の声は、今なんと囁いていますか?

その声に耳を傾け、まずは身体を健やかにすると、心も健やかになれる。そうすることで、月日を重ねても決して色褪せることのない、美しさ、優しさ、強さが宿るのかもしれません。

ちょっとマイナスになった心を、立ち止まってじっくり見つめることも大事。けれども、時には心と繋がっている身体の力を借りて、よいしょと引っ張り上げるように、二つの健やかさを手に入れることができるといいですね。

優しい心と暮らしは、健やかさから。今日も明日も、心柔らかな一日になりますように。

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この記事を書いた人:

よりそう。の店長。ウェブマガジンの編集長、オンラインショップの店長業務を担当。2014年から、夫でもある社長・高崎と共に、東京から福岡へ移り住む。海と山とあたたかな人に囲まれながら、息子二人の育児にも奮闘中。

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