心のために、身体を整えることから始めよう

身体が素直になると、心も素直になる。健やかな暮らしを手助けするセラピーの力。

特集「心のために、身体を整えることから始めよう」では、スウェディッシュマッサージセラピーの知識を借りながら、セラピストの山辺さんに、身体の声に耳を傾け、身体と心を心地良くすることで自分にも周りにも優しくなれる生き方を学んでいきます。

今日は、山辺さんご自身が、身体を整えることで心が元気になったという経験を教えていただきながら、人が健やかに生きるとはどういうことなのか、考えていきたいと思います。

ヨガで心が強くなった

身体を整えることを始めるきっかけは、セラピーではなくヨガだったという山辺さん。毎日仕事へ行く前の2時間、みっちり練習をする生活を2年くらい続けたとのこと。

朝の6時~8時までヨガをしてから出勤する毎日。仕事は忙しくて睡眠時間も少なかったそうですが、「ものすっごく元気になった!」と言います。

身体をしっかりすると心もついてくる

「気持ちが強くなりました。自分が自分でしっかりいられて、軸ができた感じです。自分が安定すると、余計なことを考えて不安になったり、本当は心配しなくてもいいことを心配したりとかがなくなりました。

現実は変わっていないんですけど、それをどう捉えるかが変わってきて、身体をしっかりすると心もついてくる、という実感がありました。」

たとえば外が寒いだけで、人の身体は硬くなり肩が内側に入ってしまったり、気持ちも後ろ向きに引っ張られたりします。けれどもあたたかい日は、胸が開き外へ行こうという気持ちが自然と湧いてきたりと、身体と心の関係は意外と単純だったりします。

「身体がスキップしたくなる状態だと、心もそうなる。」

「身体がスキップしたくなる状態だと、心もそうなる。」

ヨガの体験を通じてそれを実感した山辺さんは、その後身体のことにより興味をもち、いろいろな種類のボディセラピーを受けるようになったそうです。そしてそこで感じたのは良いセッションを受けると、ヨガを受けた後と同じ状態になるということ。

「身体が楽になるのはもちろん、気持ちが晴れやかに前向きになって、わたしいける!わたし大丈夫!って思えるセラピーにいくつも出会ったんです。」

身体が素直な状態になることによって、心も素直になれる

こんな体験もあったそうです。そのセラピーは1か月に1度のペースを10回連続で、毎回施術する身体のパーツが移動していくようなスタイル。今日は頭、胸、足だけ、といったように1回の施術で集中的に身体の1ヵ所に意識を向けて調整していく。すると、そのセラピーを受けた後に昔の記憶が溢れ出てくる不思議な体験をしたとのこと。

「すごく辛かったりショックなことがあると、自動的に身体が強張ってその感情を閉じ込めるんじゃないかと思ったんです。いろいろ辛い経験をした人の身体って張りつめたように硬いから、硬くなることで自分を守ろうとする側面があるんじゃないかと。

しばらくは硬くていいと思うんですけど、それを手放すタイミングがきたらセラピーを受けて、硬くなった部分を緩めることができればいいなあと思ったんです。」

過去の負の感情を、セラピーを通して解放する。失敗も過ちも傷も、「ああ、もういいか」と思えるよう手助けする力がセラピーにはある。そして身体が素直な状態になることによって、心も素直になれると、山辺さんは教えてくれました。

台湾で学んだ、日本にないマッサージの習慣と
仕事に対する考え方

アロマセラピーやスウェディッシュマッサージセラピーなどの勉強や体験を積み重ねた山辺さんは、その後セラピストとして働く場所に台湾を選びます。

そのサロンは、おじいちゃんおばあちゃんから若い人までやってくるようなローカルなお店。台湾での経験を通じて感じたのは、人と人の関係で成り立っている、仕事に対する考え方。

「日本のセラピー業界は、お客さまに対して必要以上に丁寧だったり、労働環境が厳しかったりするんですけど、台湾ではお客さまと友達のように仲良くなれるし、サロンのオーナーもセラピストを本当に大切にしてくれて、身体のことを信頼して預けてくれる関係を築くことができました。お客さまではあるんだけど、個人と個人の関係というのがすごくよかったんです。」

セラピーは、身体と心のことを客観的に見るためのツール

そして台湾という国がもつマッサージやセラピーに対する考えにも学びがあったようです。

「台湾だと男性も気軽にマッサージを受ける文化があって、病院に行くくらいならマッサージに行って体調を整えるという考えをもっている人も多いんです。なので、サロンにも仕事帰りのサラリーマンがよく受けにきてくれていました。」

なかなか眠れないという悩みをもつ男性に効果的だったのが、頭の施術。それは日本人の男性にも必要だと、強い確信をもったそうです。

「セラピーって贅沢なものというよりは、もっと日常生活のなかの身近な存在であってほしいと思います。身体と心のことを客観的に見るためのツールというか、ひとつの手段としてもっと取り入れてほしいです。」

健やかであることは心の優しさにつながる

それまで山辺さんは化粧品業界のマーケティングといった、どちらかというと「ビューティー」寄りの世界にいました。化粧というのは、ビューティーにおける最たるもの。上から塗って隠してきれいにする。それはもちろん必要ではあるけれど、美しさの根っこを見つめたときに出てきた答えは「健康であること」でした。

「身体の健康と心の健康。健やかであることが心の優しさにつながり、それが一番美しいし、必要なんだろうなと思っていて、そこを手助けできるのがセラピーだと思うんです。」

自分の身体と心が健やかであるかどうか。それに対して意識を向けることは、慌ただしい毎日を送っているとついつい忘れがちになります。そもそも、身体と心が健やかな状態ってどんな状態なんだろう。そのことさえも、気がついていないかもしれません。

自分の身体が素直になると、心も素直になる。素直な身体と心は、健やかな暮らしをもたらせてくれる。「今の私はスキップしたい状態かな?」。そんなことを問いかけてみると、自分の中で忘れていた健やかさへの意識が、小さく動き出すかもしれませんね。

明日は「実はセラピストは不要だと思う」という意外な言葉の裏側にある、山辺さんのセラピーに対する想いをお聞きします。ぜひ明日もご覧くださいね。

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<続く>


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この記事を書いた人:

よりそう。の店長。ウェブマガジンの編集長、オンラインショップの店長業務を担当。2014年から、夫でもある社長・高崎と共に、東京から福岡へ移り住む。海と山とあたたかな人に囲まれながら、息子二人の育児にも奮闘中。

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