メンバー日記

作家・小谷ふみさんの連載に隠されていた暗号の秘密。

こんにちは、店長の大浦です。

昨年のクリスマスのこと。東京・聖蹟桜ヶ丘の駅から数分歩くと辿り着く、大栗川のほとりに立つ小さなカフェ「マメトラ」で開かれた、当店でも連載いただいている作家・小谷ふみさんの個展へ行ってきました。

もっと空を眺めたくなる
もっと足もとを見つめたくなる

テーマは「言葉なきものたちの12か月」。日々の暮らしにとける、写真と小さな詩のカレンダーが展示されていました。小谷さんが切り取った、小さな日常のかけらたち。どこか切なくて、それでいてクスッと笑えて、胸の奥に愛おしさがこみ上げてくる風景と言葉。もっと空を眺めたくなる、もっと足もとを見つめたくなる。私はそんな気持ちに包まれました。

個展には、小谷さんご本人も足を運んでくださいました!開催中にお客さまと撮っているという、マメトラの被り物で記念写真を撮っていただきました(笑)。小谷さんは言葉の印象とは違い、実際にお会いするとかなりお茶目な方なんです。そのギャップがチャーミングで、「こんな女性になりたい!」と私はお会いする度に惹きつけられているように思います。

当店の作品たちも心地よさそうに飾られて

当店の連載「おやすみの前に」の作品も、パネルに大きく展示されていました。WEB上で読むのとまた違い、立ち止まって言葉と対峙すると、心は遠いところへ連れていかれるような気がしました。心の深いところまで下りていけるような感覚。

小谷さんの作品が印字された当店のオリジナルカードも飾られていました。窓からの光を浴び、なんだか気持ちよさそうです。

挿絵に隠された秘密とは!?

この日は、小谷さんのご自宅へもお邪魔をして、旦那さまでもあり挿絵を提供してくださっている文野翳(ふみのかげ)さんにもお会いできました。連載「となりあう日々」では、ある暗号を文野さんは絵の中に隠されていました。みなさん、お気づきになりましたか?ここで、その秘密を明かしたいと思います。

実はこの挿絵、全てモールス符号で意味が隠されているのです。モールス符号とは、電信で用いられている可変長符号化(もしくは信号化)された文字コードです。映画のシーンで、「ツー(-)」「トン(・)」といった信号で暗号を送りあっている姿を見たことがありませんか?「崖の上のポニョ」で主人公のそうすけが、船にいるお父さんへライトで送っているメッセージも同じです。

例えば、第3回「ラーメン味の夢」で描かれたこの絵。読み解くポイントは絵の向きです。お箸が下に向かっている部分と、上へ上がっている部分がありますね。この向きによって、暗号がひとまとまりになっているのです。つまり、左から5つの絵で一つの文字、右から3つの絵で一つの文字となっています。

「モールス符号」というキーワードで検索すると、暗号の一覧表が出てきます。この絵の場合は一つ目の暗号が「トン、トン、ツー、トン、ツー(・・−・−)」なので「ミ」。二つ目の暗号が「トン・ツー・ツー(・−−)」なので「ヤ」。つまりは「ミヤ(ラーメン屋さんの名前)」が描かれていました。

これを教えていただいてから、私は作品はもちろんのこと、暗号を読み解くのも毎回楽しみにしていました。みなさんもぜひ作品を振り返りながら、この暗号を読み取って楽しんでいただければと思います。

ここまで書いてみて、なんてマニアックな話なんでしょうね(笑)。文野翳さんも小谷さんも、繊細な感性をもちながらも、遊び心をもっているチャーミングなご夫妻なんです。それでいて、ものづくりに対する奥深い信念をもっているお二人。今年も、小谷さんの言葉たちをお客さまへお届けしようと企画中ですので、ぜひ楽しみに待っていてくださいね。

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この記事を書いた人:

よりそう。の店長。ウェブマガジンの編集長、オンラインショップの店長業務を担当。2014年から、夫でもある社長・高崎と共に、東京から福岡へ移り住む。海と山とあたたかな人に囲まれながら、息子二人の育児にも奮闘中。

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いただいた言葉たちは、大切に読ませていただきますとともに、こちらの連載にてお返事させていただいております。

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