おどりの世界から教わる、柔らかな心と身体をつくる方法

ダンサー神谷理仁さんから教わる、おどりの力で柔らかな心と身体をつくる方法

人は、誰もが心と身体をもっています。生まれた時から死ぬまで、心と身体だけは必ずもっている。服でもなく、お金でもなく、マイホームでもなく、心と身体だけが全人類の共通装備。

けれども忙しい毎日を過ごしていると、少しずつ心も身体も、硬くなって、鈍くなって、花がしおれていくように閉じていってしまう。そんな時に、ちょっと助けてくれる、支えてくれるものとして、おどりの存在があることを知りました。

「おどることで、身体感覚が開かれると心は柔かくなります。」

「おどり」というと、私も含めてダンス経験のない人にとっては、日常とはかけ離れた世界。専門的な技術であり、娯楽として観賞する対象と捉えているかもしれません。

でも実は、おどりと日常は繋がっているというのです。そして誰もがおどりの扉をもっている、と。

そんなことを教えてくださったのは、ドイツで活躍するダンサー・振付師の神谷理仁さんです。神谷さんは、これまで当店の連載にもご協力いただいた方で、まるで踊っているような言葉たちをお客さまへ届けてくださいました。

神谷さんはこう言います。

「おどることで、身体感覚が開かれると心は柔かくなります。」

特集「おどりの世界から教わる、柔らかな心と身体をつくる方法」では、私たちの中で眠っている身体感覚を開くことで、硬くなっている心を柔かくする方法を、神谷さんのダンスのワークショップとお話を通じて学んでいきます。

ダンスの出会い、踊りの始まり

神谷さんがダンスと出会ったのは、23歳の時。色々な悩みが重なり、「どうにでもなれ」と諦めのような祈りのような気持ちで、床にごろんと身を投げだしていた時のこと。自分の意志とは無関係に、身体が勝手に立ち上がって踊りだす経験をしたそうです。

神谷さんが綴った連載「出会いの中に隠れているもの」では、その瞬間のことをこう綴っています。

「その場に立ち、今までに自分でも動いたことのないような動き方で僕のからだは動いていた。ゾッとする。さすがに驚き、とうとう頭がおかしくなっちゃったな、と思った。しかし意外にも脳はまだ冷静に働いていて、自分から溢れ出るこの動きはいったい何であろう?そう問いながら、考えていた。暫くして、ふっと心によぎった答えが、これは踊りではないか?以前いくら考えてもわからなかったあの踊り。何故だかこの時、これこそが踊りの始まりだな、そう僕は勝手に思った。」

からだとこころのやりとりが、おどりのスタート

初めは怖かったものの、怖さに喜びが勝って、心が嬉しくなり解放されたのだそうです。その時から自分の中から生まれてくるおどりや身体感覚に興味が湧き、神谷さんはダンサーとしての道を歩み始めました。

「からだとこころのやりとりが、僕にとってのおどりのスタートです。」

からだとこころのやりとり。それは勘違いも間違いも含めてのやりとり。私たちは、自分の身体も心もわかっているようで、実は知らない部分が多いように思います。ダンサーとして日々身体と心に向き合ってきている神谷さんでさえも「からだのこと、こころのこと、知らないことが高い山のようにそびえ、大きな海のように広がっています。」と言うほど。

今回の特集では、誰もがもっているというおどりの扉の鍵を手にするために、「身体と心のやりとりってなんだろう?」というところからスタートしたいと思います。

おどりの扉の入り口に立つために神谷さんが用意してくれたのは、3時間のワークショップでした。ダンス経験のない私が挑んだ、自分の心と身体を解放する体験を、当日の映像と共に明日はご紹介したいと思います。<つづく

この記事を書いた人:

よりそう。の店長。ウェブマガジンの編集長、オンラインショップの店長業務を担当。2014年から、夫でもある社長・高崎と共に、東京から福岡へ移り住む。海と山とあたたかな人に囲まれながら、息子二人の育児にも奮闘中。

  • Twitterでシェア
  • Facebookでシェア
  • はてなブックマーク
  • Pocket
  • Lineで送る

記事への感想を送る

いただいた言葉たちは、大切に読ませていただきますとともに、こちらの連載にてお返事させていただいております。

お名前 (必須)

メールアドレス (必須)

メッセージ

このフィールドは空のままにしてください。