おやすみの前に

【おやすみの前に】誰かが放つ光でなくて、 自分で灯す あかりをたよりに。

深海魚

「なんで、うまくできないんだろう」を重ねている。
「ああ、こうすればよかったのか」も重ねている。

それはまるで、
深く「はぁ……」っと、ため息ついて、
その分「すぅーー」っと、新しい息を吸いこむよう。

そんな風に、
深く呼吸しながら、大きくなってゆく。

でもたまに、
ふと、息を止めたくなって、水に潜る。
でも、また息がしたくなって、浮き上がる。

こんなことを繰り返しているうち、進化して魚になる。

そのうち、
エラ呼吸とか、浮き袋ができちゃって、
氷が張った湖も、
荒波の海も関係ない、
深いところを気持ちよく、
泳げるようにならんかな。

誰かが放つ光でなくて、
自分で灯す あかりをたよりに。

shinkaigyo

お知らせ

心がひとりぼっちになった時、そっと言葉で明かりを灯してくれる本、当店オリジナル、作家小谷ふみ著書「よりそうつきひ」が発売となりました(ご購入はこちらから)。 どこか切なくて、寂しくて、愛しくて、ホッとする。なんでもない一日を胸に焼き付けたくなるようなショートエッセイが束ねられた短編集です。読んでいると大切な人の顔が心に浮かんでくる世界が広がっています。

この記事を書いた人:

もの書き。夫と息子とリクガメと、川沿いの丘の上で暮らす。 日常や世界、音楽や時間を、詩・エッセイ・翻訳にのせて。 代表作「やがて森になる」「月の光」。カレンダー「言葉なきものたちの12ヶ月」 他『扉の言葉』を書いたり、『名まえ』をつけたり。
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いただいた言葉たちは、大切に読ませていただきますとともに、こちらの連載にてお返事させていただいております。

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