おやすみの前に

【おやすみの前に】1日の終わりに、 心に抱きながら眠りにつく人は誰ですか。

「心に住む人」のことで悩む友。

「手紙を書こうとしていたら、疲れて寝ちゃった」と笑う。

いつもの書きなぐった長いメール。
ひとことだけの短いメッセージ。
夜中のバカ笑いの長電話。
ため息だけの短い電話。

そんな電話やメールでは、伝えられない、
手紙に書いて、寝かせ熟させながら、
届けたいことがあるのだと。

メールの手軽さと違って、手紙を書くにはパワーがいる。
途中で疲れて寝ちゃうこともある。
だけどその分、「温度」や「肌触り」も一緒に届く。

「また書くから、待ってて」

気長に待つよ。

最後まで、眠ることなく綴られた言葉をおもう。
無事に手紙が届いたら、
届いた言葉に呼吸を合わせ、返事を書こう。

でもきっと、本当に届けたい相手は、
私ではなく、その心の真ん中あたりに住んでる人。

1日の始まりに、
心に映しながら空見上げる人は誰ですか。

1日の終わりに、
心に抱きながら眠りにつく人は誰ですか。

私にいつも話してくれること、
その心に住む人に、伝えられたらいいね。

伝えられないとしても、
伝わるといいね。

心に住む人2

つづく

この記事を書いた人:

もの書き。夫と息子とリクガメと、川沿いの丘の上で暮らす。 日常や世界、音楽や時間を、詩・エッセイ・翻訳にのせて。 代表作「やがて森になる」「月の光」。カレンダー「言葉なきものたちの12ヶ月」 他『扉の言葉』を書いたり、『名まえ』をつけたり。

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