男の優しいごはん

疲れている女性に作ってあげたい優しいごはんを、食とセラピー「ていねいに、」のcayocoさんに学ぶ

誰かにつくってもらうごはんというのは、なんでこんなに美味しいのでしょう。家族の毎日のごはんを作る側に立ってから、つまりは母親になってから、自分が食べる側だけだった時代を、羨ましく思えることがあります。

母が一生懸命に作ってくれたお弁当を忘れた日のことや、夜ごはんを用意してくれたのに外食をしてきてしまった日のこと。今は深く懺悔したい気持ちに苛まれたり。あるいは、疲れている身体で自分が必死に作ったごはんを「食べたくない!」と子どもに言われた日には「一生懸命作ったんだから、食べなさーい!!」と角を出して怒るようになった今、作ってもらうことのありがたさを身に沁みて感じています。

家族みんなのための料理人に着任してからというもの、クタクタになった日や、身体の調子が悪い日には、外食やお惣菜ではなく、心と身体が強く「誰かにつくってもらった優しいごはん」欲するのです。

育児や家事で疲れた女性が作ってほしいものは
身体を労るような優しいごはん

料理ができる男性に憧れながら、ふと本屋さんでレシピ本コーナーを覗いてみると、男性向けの料理本は、ボリュームが多かったり、野菜が少なかったり、揚げ物中心だったり、おなかいっぱいになるための料理が多いように思います。けれども、仕事や家事で疲れた女性が作ってほしいものというのは、きっとおなかがいっぱいになるごはんよりも、身体を労るような優しいごはん。

そこで、初心者の男性でも簡単に作れる優しいごはんの作り方を学ぶべく、西荻窪の食とセラピーのお店「ていねいに、」のcayocoさんを訪ねました。

cayocoさんは、これまで当店の特集「身体の声によりそって」にて、身体の不調のサインが出た時に役に立つストレッチ方法と常備食のレシピを教えていただきました。

今回の特集「男の優しいごはん」では、cayocoさんから初心者へ向けた料理の心得と、簡単に作れてアレンジもしやすい、季節の野菜をたっぷりと使ったレシピを教えていただきます。

cayocoさんのごはんは、匂いをかぐだけでも、野菜を切っている姿を眺めるだけでも、心がふわっとなるような心地よさがあります。優しいごはんってつまりはどういうことなんだろう。cayocoさんと言葉を交わす中で見えてきた答えも最後にお届けできればと思います。

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企画のはじまりは…

もともと、なぜこの企画が生まれたかというと、それは当店の女性スタッフである私と天野が、仕事と家事の両立で体調を崩したことがきっかけでした。今年の5月のオープン当初は、どう泳いだらこの荒波を進むことができるのか、自分たちの泳ぎ方を必死に探しているような状態でした。そんな中、自分の働くペースというのを把握できずにダウンしてしまった時期があったのです。

会社として、スタッフの負担を軽くし、仕事と暮らしのバランスを良くする手助けができないか。そこで考えたのが「やさしいごはん手当」というものです。これは、今回のレシピを男性スタッフもしくは女性スタッフのパートナーが実践した場合の費用を会社が全額補助する、というもの。少しでも家庭内の女性の家事の負担を軽くし、仕事と暮らしが寄り添うような生き方を支えることができれば、という考えです。

この制度を考えた代表の高崎は、包丁をほとんど握ったことのないくらいの料理初心者。レシピ本に並ぶ単語がそもそもわからない!とのことで、今回の作り方は動画でもご紹介します。

早速明日は、料理の心構えについてcayocoさんからの学びをご紹介します。卵焼きを焼く時も、ローストビーフを焼く時も、いつだって大事なのは、そこにある心。料理の基本として、出汁の取り方を学ぶのではなく、まずは心の構え方を学ぶ。普段料理をされている方にとっても、新鮮な風をお届けできますように。

続く

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この記事を書いた人:

よりそう。の店長。ウェブマガジンの編集長、オンラインショップの店長業務を担当。2014年から、夫でもある社長・高崎と共に、東京から福岡へ移り住む。海と山とあたたかな人に囲まれながら、息子二人の育児にも奮闘中。

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