わたしたちの体験ノート

【わたしたちの体験ノート】圧倒的な違いは「音」。東京と福岡を行き来して見えてきたもの。

こんにちは、店長の大浦です。

先週は久しぶりに東京へ出張で行ってきました!2年前に福岡へ移り住んでから、何度か行き来をしているのですが、この二つの土地の違いは離れてみて、暮らしてみて、いろいろとわかってきました。交通の便、街の洗練性、外食の選択肢、自然の豊かさ、医療機関の充実度、幼稚園の雰囲気等、どちらも良いところがあり、どちらも欠点があり、どちらか一方が素晴らしいと言い切ることはできません。

けれども、圧倒的な違いに私は気がつきました。何が違うって、「音」が違うのです。

聞こえてくるのは、鳥の鳴き声、船のモーター音、波の音

私が暮らしているのは、福岡県福津市。博多駅から電車で20分ほど離れた地域です。近くには漁港があり、私の家は大峰山自然公園という小さな山の麓。家の前の道路を通るのは、坂の上に住んでいるご近所さんのみ。引っ越した初日の夜、あまりの暗さと静けさに、驚いたことを今でも憶えています。

春になると、鳥の鳴き声で目を覚まし、冬の散歩道では、空高く飛ぶ鳶の声が響きます。夜中の布団の中でも、漁港から出発する船のモーターの音がかすかに聞こえたり、ちょっと歩いくと海を辿り着き、波の音と潮の香りが身体を包んでくれます。

隣近所からも音や声は全く聞こえず、おかげで夜に子どもが走り回っても、どんなに大きな声で叫んでも、東京で暮らしていた頃のように「静かに!」と怒ることはなくなりました。

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静けさを味わえることは、豊かさであり贅沢

自宅周辺はもちろんのこと、一歩外を出てもやはり静けさがあります。バスを待っている停留所、あるいは電車を待っているホーム。目の前を通る車も電車も、東京に比べると格段に数が少なく、そこには静けさだけがあるのです。

久しぶりに東京に帰省した時のこと、電車のホームのにぎやかさには正直参ってしまいました。途切れのないアナウンスと、爆音で次から次へと通り過ぎる車両の長い電車たち。そうなんです、電車の通り過ぎる音が「爆音」に感じてしまうほど、私の耳は静けさに慣れきってしまっていたのです。

音が違うと、静けさがあると、人はどうなるのか。それは、心が緩んでくる、と私は感じています。20分おきにしかこない電車を待つホームに立っていると、心はふわふわと漂い始めるのです。簡単に言ってしまえば、ボーッとしているだけかもしれません。けれども心と頭がリラックス状態に自然となれるのです。

寝る前と目覚めた布団の中で、ポストへ行くまでの散歩道で、休日のバスの待ち時間で、静けさを味わえるということ。それは、人も車も建物も情報も多い東京では味わうことのできない豊かさであり、贅沢なことでもあると、東京と福岡の行き来を通じて気がつきました。

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後編では、あらためて感じる東京の魅力と、先日の出張で出会った東京らしい風景を綴りたいと思います。<つづく

この記事を書いた人:

よりそう。の店長。ウェブマガジンの編集長、オンラインショップの店長業務を担当。2014年から、夫でもある社長・高崎と共に、東京から福岡へ移り住む。海と山とあたたかな人に囲まれながら、息子二人の育児にも奮闘中。

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