わたしたちの体験ノート

【わたしたちの体験ノート】楽しみながら生きる力を逞しくしてくれる、キャンプ体験記(大浦編)

アウトドアって何が面白いんだろう。ボール遊びより、家でお人形遊び。山登りより、美術館巡り。海より映画鑑賞。完全なるインドア派の人生を歩んできた私は、正直アウトドアの魅力について全く興味がありませんでした。ところが、今年のゴールデンウィークのこと。

「キャンプって面白いよ。私はすごく好き。」

当店スタッフ天野と知り合ってから何度も聞くこの言葉に動かされ、ついに人生初の家族キャンプを体験してきました!元々アウトドアが好きな旦那様の影響で、キャンプへ出かけている天野家。一方、夫も完全なるインドア派の高崎(大浦)家。キャンプ初心者の私と、キャンプ常連の天野がそれぞれの視点で1泊2日の体験を綴りたいと思います。

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「なにもないね~!!」と目を丸くする子供たち
自然の中で自分の力を試す楽しさを見出す姿

今回のキャンプ、何もかもひっぱってくれたのは、天野の夫・ケンタさん。10人乗りの車に大人子供合わせて8人が乗り込み、いざキャンプ場まで出発です。場所は奥多摩の境渓谷キャンプ場。GWということもあり、渋滞に巻き込まれないようなエリアを選びました。

今回はハイハイしかできない子供もいるということで、テントではなくバンガローを選択。「なにもないね~!!」と目を丸くする子供たち。そうです、あるのはテーブルのみ。今夜はみんなでここで雑魚寝をします。

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到着してひとやすみした後は、川まで歩いていきました。バンガローから川までは、急で岩がゴツゴツした坂道。はじめは手をつないでいた息子ですが、自然と湧いてくる力があるのか、途中からは1人でぐんぐん進んでいきます。1人でちゃんと歩けるのかなという親の心配をよそに、その後ろ姿からはたくましさを感じました。自然の中で自分の力を試す楽しさを見出していたのかもしれません。

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私自身も、久しぶりにこんなゴツゴツとした道を歩く体験。転ばないように、全身にちょっとした緊張感をもたせながら、慎重に足場を確かめます。それにしても私たちは、普段なんて歩きやすい道ばかり歩いているのでしょうね。アスファルトの道ばかり歩いていては、全身の感覚を鈍くさせているのかもしれない、というぼんやりとした危機感を抱きながら、細胞が徐々に開いていく心地よさを感じました。

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楽しみながら、生きる力を逞しくするパワー

川遊びを終えてバンガローに戻り、いざ夕食の準備。夕食のメニューはダッチオーブンで、鶏肉と野菜を煮込み、パスタを加えるスープパスタ。ザクザクといつもに増して大胆に野菜を切っていく作業。外の空気を吸いながら料理をするのは、外で食べるごはんと同じくらいに、心を開放的な気持ちにさせてくれます。

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パスタの他には、さつまいもや新玉ねぎをホイル焼きにしたり、焼きおにぎりを作ったり。子どもたちはひたすらマシュマロを焼いては、「トロケる~!!」と感動しながら頬張っていました。

火を起こしたり、調整してくれるのはプロジェクトキャンプの隊長ケンタさん。細い風を長く続けて吹かせると良いことや、炭は赤くなると高温になること、メラメラとした火の上は焦げやすいので、少しずらすとあたためられることなどを途中途中に教えてくれました。

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ケンタさんは、小学生の頃にボーイスカウトに入り、そこからキャンプが好きになったそう。ボーイスカウトでは、小学校高学年からは子どもたちだけでキャンプに行くそうです。火をおこすのも、ごはんを作るのも、テントを立てるのも、荷物を運ぶのも、全部自分たちでやる。時には、トイレがないキャンプ場も。そんな時は自分たちで作ったりもしたそうです。これは災害時なども役立ちそうな知恵ですよね。楽しみながら、生きる力を逞しくするパワーがキャンプにあるように思います。

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「空の雲と、川の水の流れと、焚き火の火は、いくらでも眺めていられる」

夜は子どもたちが寝た後(興奮してなかなか寝なかったのですが。。)、大人たちだけで火を囲んでしばし団欒。焚き火というのは、身体だけでなく心まで温めてくれるようで、このホッとする気持ちはどこからくるのでしょうか。

すると、ケンタさんはこんなことを教えてくれました。
「空の雲と、川の水の流れと、焚き火の火は、いくらでも眺めていられると思うんです。」
それは、キャンプ仲間と共感し合った感覚だそうです。

きっとそれらは、太古の昔から人間が変わらず眺めてきたもの。そしてそれらは1000年前も、100年前も、100年後も、基本的には同じものを見ているはず。人間が共有している無意識の領域に触れているように思います。だからか、心の疲れを拭い取ってくれて、ぼんやりといつまでも眺めていたくなるのかもしれません。

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自然界の小さな一部分になれたような体験

翌朝は、あったかいコンスープに、ウインナーとパンを焼いた朝ごはん。インスタントのスープも、いつものスーパーのウインナーとパンも、特別な朝食へと変身!美味しさが普段とまるで違います。
「料理って結局のところ、『空気つき』なんだよね。」そんな村上春樹の言葉を思い出しました。

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普段、私は山と海に近い場所に住んでいるので、わりと自然に囲まれていると思っていたのですが、森で過ごす一日は全く別物でした。ごはんを外で作って食べること、火を囲んで暖を取ること、冷たい水で顔を洗うこと、真っ暗な夜に満点の星を見上げること、煙の匂いに包まれた身体で眠ること。大げさかもしれませんが、自然界の小さな一部分になれたような気がして、普段はいかに人間の都合の良い環境で暮らしているのかを、改めて考えさせられる機会となりました。

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今回はバンガローでしたが、次回はテントキャンプにも挑戦してみたいと感じるほど、家族全員で楽しめたキャンプでした!人間というもの、たまにはほんのり野性に戻ったほうがいいのかもしれないですね。初夏の森から、たくさんのエネルギーをもらった1泊2日でした。

明日はキャンプ常連の天野の目線から綴られた今回の体験記です。なぜ天野がそこまでキャンプにハマったのか。キャンプの楽しさをまた違った角度で眺めてみたいと思います。(つづく・6/25公開)

この記事を書いた人:

よりそう。の店長。ウェブマガジンの編集長、オンラインショップの店長業務を担当。2014年から、夫でもある社長・高崎と共に、東京から福岡へ移り住む。海と山とあたたかな人に囲まれながら、息子二人の育児にも奮闘中。

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