身体の声によりそって

【身体の声によりそって】第3話 常備食にもなる、身体と心を支える酵素玄米のおむすびと野菜の重ね煮のお味噌汁のレシピ

第2話からの続きです。

忙しい毎日を送っていても、料理が得意でなくても、誰でも簡単に暮らしに取り入れることができるレシピ、それはおむすびとお味噌汁。今回cayocoさんが教えてくださったのは、酵素玄米のおむすびと野菜の重ね蒸しのお味噌汁です。どちらも常備食として作りおきができるごはんなので、休みの日に作っておけば、忙しい平日の身体と心を助けてくれるはずです。

酵素玄米のおむすび作り

まずは、おむすびの作り方から。「おにぎり」ではなく「おむすび」。その呼び方の理由をお聞きしたところ「人と食材を結んだり、心と心を結んだり、そんな想いを込めて作っているからおむすびって呼ぶようになりました。なんかおいしく聞こえるような気もしますよね。」と笑いながら答えてくれたcayocoさん。

おむすびならば、忙しくてもよいしょと腰を上げることなくパパパっと作れる手軽さがあります。ホッとするアイテムとして、お昼ごはんに持っていくこともできますね。まずは酵素玄米と呼ばれるごはんを炊いていきましょう!

step1:ごはんの炊き方

◎材料

・玄米 1500cc
・小豆 大さじ3
・水 1500cc
・塩 ひとつまみ

◎作り方

1. 圧力鍋に玄米と同量の水、小豆、塩をひとつまみ入れて、軽く混ぜる

IMG_0902-4

小豆の量はお好みで増やしてもOK。これより少なくすると発酵しにくくなったり、腐りやすくなったりするので、最低限の分量です。塩は玄米のえぐみを取るために入れます。

2. 鍋底に火が当たるか当たらないかすれすれの中火で、圧が入るまで火にかける

IMG_0920_2-7

鍋底に火があたっていると焦げてしまうので、すれすれくらいの火加減が大事なポイントです。

3. 圧がかかったら、ごく弱火で30分

4. 五徳から鍋を外して、圧力鍋のピンが落ちるまで待つ

5. 炊きあがったら、ごはんを保温器にあげる

IMG_1178-65

鍋に沿ってぐるっとしゃもじで一周し、十字を入れて、上下をひっくり返すように軽く混ぜる。ごはんが焦げてしまった場合は、保存には向いていないため、混ぜる前に取り除きます。揚げておこげのあんかけにすると美味しいのだそう。

このごはんは、保温器に入れておくことでだんだんと熟成されるそうです。小豆を入れることで腐りにくく、殺菌作用もあり、10日間ほどもつとのこと。炊きあがりと比べると、色も舌触りも変わっていきます。どんどん深みのある味にあり、もちもちした感触に。保温器に入れていれば、いつでもあったかいごはんが食べれるのは、嬉しいことですね。(下の写真は6日目のごはん)

IMG_0904-5

step2:おむすびの作り方

◎用意するもの

・手水
・塩
・まな板
・お茶碗

1. 炊いたごはんを、水で濡らしたお茶碗の半分くらいの分量入れて、まな板に並べていく

IMG_1147-55

2. 塩で手を洗う

石鹸などの匂いがつかないように、塩で手を洗うと良いのだそうです。

3. 手水を用意して、水が光るくらい少しだけ手を濡らす

4. 力を入れず、整形していく

IMG_1155-56

5. たっぷりと海苔を巻いて、完成

IMG_1161-58

cayocoさんいわく「ちょっと贅沢巻き」。海苔がいっぱいついているとなんだか嬉しくなりますね。出来上がったおむすびは、着物を羽織っているようなかわいらしい姿になりました。

無水鍋を使った野菜の重ね煮のお味噌汁作り

次にお味噌汁の作り方です。まずは無水鍋を使って、野菜を無水蒸しにします。鍋は無水鍋でなくても、ル・クルーゼやストーヴなど蓋が重くて密閉できるものが適しているとのこと。けれどもあまりこだわらず、密閉できればどんな鍋でも作ることができるそうです。

step1:野菜の無水蒸しの作り方(菜の花以外)

◎材料

・えのき  1パック
・しめじ 1パック
・玉ねぎ 1個
・大根 1本
・人参 2本
・塩 ひとつまみ

IMG_0954-18

IMG_0955-19

◎作り方

1. 野菜を洗う

IMG_0944_2-16

「味付けより大事なのは洗い方。一番材料を観察できる時間。」と話すcayocoさん。ボールに浄水をはって、たわしで優しく洗います。洗う時は自分の顔を洗うように、それくらい優しく。cayocoさんの手つきは、産湯で赤ちゃんを洗う姿と重なって見えました。

2. えのきをフォークを使ってほぐす

IMG_0962-21

一番下の石づきをとったら、フォークでほぐすとたっぷりとえのきを使うことができます。

3. 玉ねぎを繊維に沿って切る

IMG_0971-23

繊維に沿って切ることで、辛味やエグみが出にくくなるそうです。

4. 大根、人参はいちょう切りにする

IMG_0982-25

今回は春大根。柔らかくて爽やかな味がします。無農薬のお野菜のため、今回は皮は剥きませんが、旬が終わると皮が固くなってくるので、舌にあたる時は剥いたほうが良いそうです。

5. 無水鍋に塩をふって、えのき、しめじ、玉ねぎ、大根、人参の順で重ねる

IMG_0959-20

IMG_0966-22

IMG_0980-24

野菜の順番は、マクロビオティックの思想的には、身体を冷やす作用がある「陰性」と呼ばれるものから入れていきます。形をみるだけでもわかるそうで、上にのびる力があるものを下の段に、根菜類など下にいく力があるものを上の段に重ねるそうです。そうすることで、お鍋の中で野菜同士が蒸気を吸い合って、お互いにおいしくなるのだそう。

6. はじめと同量の塩をふって、蓋をする

IMG_0999-28

この塩も塩気のためでなく、野菜の旨味を出すためのお塩です。

7. 10のうち2くらいの火加減で、30分〜40分火にかける

IMG_1019-33

このお料理、なにより火加減が大事とのこと。弱すぎても時間がかかりすぎてしまうし、強いと焦げてしまうし、10のうちの2くらいの火加減をしっかり守ります。お野菜の固さによって、火にかける時間は30分~40分ほど。

8. 火をとめて、軽く混ぜたら完成

IMG_1120-50

お好みの柔らかさになったら、火をとめます。鍋の中を簡単に混ぜて出来上がりです。野菜は冷蔵庫に入れて、1週間ほど保存ができます。無水蒸しをしたお野菜は、お味噌汁以外にもブレンダーで豆乳と混ぜてポタージュにしたり、カレーにしたり、豚肉と合わせてあんかけにしたり、いろいろアレンジも可能です。

夏はトマトやズッキーニ、秋や茄子、冬は根菜類を入れるなど、季節によって、お野菜をいろいろ変えて楽しむこともできそうです。

step2:菜の花の無水蒸しの作り方

栄養や旨味を逃さない、葉物の無水蒸しの方法も教えていただきました。

IMG_0925-8

1. 菜の花を洗う

2. 水玉が走るくらいに鍋をあたためる

IMG_1022_2-34

3. 鍋があたたまったら中火にして、菜の花と大さじ2くらいの水を入れて、30秒〜1分加熱する

4. 火をごく弱火にして2〜3分火にかける

5. 水にさらさず、そのまま冷ます

IMG_1168-60

葉物は3日位もたせる場合は、水にさらして絞って色止めしてしめて保管すると良いそうです。栄養や旨味、香りを楽しむのならば、できたら水にさらさず冷ますほうが良いとのこと。

step3:お味噌汁の作り方

◎用意するもの

・水
・無水蒸しをした野菜
・味噌
・(すり鉢)

1. 鍋に無水蒸しした野菜と水を入れて火にかける

IMG_1123-51

2. 味噌をすり鉢でする

IMG_1131-52

一手間かけることで、麦味噌など粒がはじけて良い香りになります。

3. 鍋が沸騰したら、火を止めて味噌を加える

IMG_1136-54

4. 最後に菜の花を添えて完成

IMG_1174-63

出汁を使わず、作りおきした野菜を鍋に入れるだけの簡単なお味噌汁。具だくさんで栄養もたくさん摂ることができます。一手間味噌をすり鉢ですることで、香りが豊かなごちそうのお味噌汁になりました!

身体の奥の方から細胞一つ一つを
ひたひたと満たしてくれる優しいごはん

cayocoさんは以前の職場で、朝の10時から夜の10時まで働き通すような、身体のことを省みない働き方をしていた時代があったそうです。そんな時でも、ごはんを炊いておむすびだけは職場にもっていったりしていたそう。「これだけは欠かさなければ生きていけるんじゃないかって。これにお味噌汁があればもう最強ですよね(笑)。」そう笑いながら、出来立てのおむすびとお味噌汁を出してくださいました。

実はこの日のお昼ごはん。取材に同席した天野と私はおむすび二つとお味噌汁だけだったのですが、なぜか時間が経ってもお腹がすかないのです。身体の奥の方から細胞一つ一つをひたひたと満たしてくれるような、優しいごはんでした。

身体と心の支えになるおむすびとお味噌汁。家族や周りにいる人に優しく生きるためには、自分に優しくなることはきっと大事。手間をかけずに、栄養をたっぷり摂って、自分で自分に優しくできるレシピをもっていれば、優しさの循環が気持よくまわっていきそうな予感がします。(第4話へ続く)

IMG_1184-66

おすすめ

作家・小谷ふみさんの書籍を出版し、売上の10%を入院中の子どもたちを支える団体へ寄付するプロジェクトに向けた、クラウドファンティングを実施中です。こちらよりぜひ一度ご覧ください!


料理家cayocoさんが、春夏秋冬の旅を通じて人・食材・土地と出会い、その土地の保存食をバトンに食と人をつなぐ「food letters」、その旅とレシピ本の特典付き先行予約が始まりました!詳しくは、こちら


オンラインショップではよりそう。でしか買えないアートグッズやお花を取り揃えています。こちらよりぜひ一度ご覧ください!

この記事を書いた人:

よりそう。の店長。ウェブマガジンの編集長、オンラインショップの店長業務を担当。2014年から、夫でもある社長・高崎と共に、東京から福岡へ移り住む。海と山とあたたかな人に囲まれながら、息子二人の育児にも奮闘中。

  • Twitterでシェア
  • Facebookでシェア
  • はてなブックマーク
  • Pocket
  • Lineで送る

記事への感想を送る

いただいた言葉たちは、大切に読ませていただきますとともに、こちらの連載にてお返事させていただいております。

お名前 (必須)

メールアドレス (必須)

メッセージ

このフィールドは空のままにしてください。