身体の声によりそって

【身体の声によりそって】第1話 身体の不調が出てきたら。料理人・セラピストの『ていねいに、』のcayocoさんから学ぶ、身体の声を聞く方法。

ちょっと頭が痛い。肩こりがとれない。病院へいくほどではないけれど、なんとかしたい身体の不調を感じる時はありませんか?

30代に入った頃からじわじわと感じ始める身体の変化。20代の頃のように、暴飲暴食、徹夜などちょっと無理をすると、すぐに不調が出始める。代謝も悪く、お肌も荒れるし、疲れもたまりやすい。きっと同じような感覚を味わっている方は多いのではないでしょうか。

身体から発せられるサイン。その小さな声に耳を傾けるにはどうすればいいのか、その声が聞こえた時にどう動けばいいのか。身体と心を支える術を学びに、東京都の西荻窪でお店を開く「ていねいに、」のcayocoさんにお話を伺ってきました。

料理人でもありセラピスト。
食べる人を優しい気持ちにさせてくれるcayocoさんのごはん

cayocoさんは、お店で朝ごはんと昼ごはんを作りながら、タイ古式マッサージとリフレクソロジーの施術もする、料理人でありセラピストでもあります。私が西荻窪に住んでいた頃、身体や心が疲れた時にいつも救われていたのが、cayocoさんのごはんでした。決して豪華な食事ではないけれど、食べる人を優しい気持ちにさせてくれるごはん。

「食べ物に、良いも悪いもないと私は思っています。」

白砂糖やコーヒーは身体に悪い。ファーストフードやコンビニのごはんはもってのほか。玄米菜食を心がけましょう。そんなことも、「大丈夫大丈夫」と丸ごと包み込んでしまうような大きな器と柔らかな眼差し。cayocoさんのお話から見えてきたのは、自分の身体と心の声にそっと寄り添う姿でした。

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まずは、痛みを観察する

まずはじめに教えていただいたのは、ちょっとした不調が出た時、頭やお腹、肩や腰の痛みを感じた時にできること。それは「痛みを観察する」ことだそうです。

「例えば頭が痛かったら、何か原因があると思うので、頭の痛みに聞くんです。頭に手を当てて、まず謝るんです。それって自分が放っておいたから、何かサインがでたわけですよね。だから放っておいたことに対してごめんなさいって。そしてなんで痛いのかを考える。昨日食べ過ぎたなとか、先週甘いものばっか食べてたなとか。身体のことだけでなく心のことも、傷ついたことがなかったかな、とか。忙しいとスルーしてしまうけれど、そこを気づきの時間にしてあげるんです。」

もし痛みがまだ取れない場合は、マッサージにいくなど、第三者の手を通して、気づきを得ることもあるそうです。普段の生活ではやらなくちゃいけないことが優先され、なかなか気づけない身体のサイン。痛みが出た時、耐えるか寝るか、薬を飲むか。これまで私が取っていた対処法は、どうやら痛みと向き合っていなかったよう。まずは立ち止まって、気づいてあげることが大事だと学びました。

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風邪をひいたら「よかったね。おめでとう。」

「身体は免疫力があって、良い方に進みたいと思っているはずで、痛いからといってマイナスに捉えずに『やっとお知らせがきた』って思えばいいかなと。まずはごめんなさい、そしてありがとう、って受け止めています。」そう穏やかに話すcayocoさん。

その考えのベースには、幼い頃のお祖父さんとお母さんの姿があるようです。戦後間もない頃から無農薬米の栽培をしていたお祖父さんは、自然と共に生きているような人。cayocoさんが風邪をひいた時はいつも「よかったね。おめでとう。」といった言葉をお祖父さんやお母さんからかけられたそう。身体の不調は、身体が良くなる、成長するために必要なこと。痛みの渦中はもちろん辛いけれども、悪いを知ることで良いもわかるもの。だから痛みは決してマイナスなことではない、という考えが自然と根付いていったそうです。

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「痛みを感じて、身体がその分強くなって、きっと進化していると思うんです、だからそういう時がきたら、感謝したら良いと思います。」

家族みんな健康で毎日過ごせるのが一番。そう強く思うが故に、たとえば子どもが熱を出した時「しまった!」とついつい家族の体調管理を担う母親である自分を責めてしまったりすることがあります。けれども、「よかったね。おめでとう」そんな風に不調を受け止めることができたら、もっと心は軽くなるのかもしれません。毎日家族みんなが健康であることを求めすぎていて、不調をマイナスに捉え過ぎていたことに、cayocoさんのお話を聞いて私は気付くことができました。

上手な休みの日の過ごし方は?

cayocoさんが働く「ていねいに、」はオープンしてから3年。最近は休み方に対する考えも変わってきたそうです。

「無理はしない、どんどん肩のちからが抜けてきている感じがします。はじめはお店は開けないととか、お店は常に開いているものだ、という考えがあったんですけど、最近は自分が疲れていたら休もうと思って、今日はお休みですって休んでます。疲れていると食事にも伝わると思うし、いま休んでおけばもっといいごはんが作れるし、この先続けていくのあれば早めに休んでリセットするように心がけています。」

休みの日の過ごし方は、寝込んでしまうこともあれば、動ける時はヨガにいったり、畑に行ったり、身体を動かして循環させるようにしているそうです。土に触れることで、元気がもらえるのだとか。そして、なるべく身体がどうなっているかに耳を傾けることを大切にしているそうです。

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どうしたら楽しいかを自分に聞いてあげる
すると聞こえてくる身体の声

私自身を振り返ってみると、休みの日の上手な使い方は、なかなか難しいもの。寝すぎても疲れてしまうし、ぐーたら過ごしても身体が重くなってしまったり。どうやったら身体の声が聞こえてくるのかをお聞きしたところ、こんな言葉が返ってきました。

「楽しいほうがいいと思うので、どうしたら楽しいかなって自分に聞いてあげたら、答えが出やすいかもしれないですね。」

頭で考えるよりも、心が明るくなっていく方へ向かっていく。そこに身体と心がぴったり合わさって、最適な答えが見えてくるのかもしれません。

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明日は、ちょっとした頭痛や肩こりの時に役立つストレッチ方法をご紹介します。どれか一つをやってみるだけでも、ほんのり身体がほぐれるストレッチです。ぜひご覧くださいね。(第2話へ続く)

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この記事を書いた人:

よりそう。の店長。ウェブマガジンの編集長、オンラインショップの店長業務を担当。2014年から、夫でもある社長・高崎と共に、東京から福岡へ移り住む。海と山とあたたかな人に囲まれながら、息子二人の育児にも奮闘中。

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