大浦麻衣の「今日も人が好き」

【今日も人が好き】夜中まで語り合った、メンバー合宿。私たちが作りたい未来へ繋がる、小さな船出。

よりそう。がオープンする約2ヶ月前のこと。まだ桜が一輪しか咲いてない季節に、メンバーが集まって、1泊2日の合宿をしました。場所は、私と高崎が住む、福岡県福津市の津屋崎という町。南舘は市内から車で、天野は東京から子どもを連れて飛行機で、はるばるやってきてくれました。

第1の目的はお互いを知り合うこと

実は、メンバー全員が集まるのは初めてのこと。南舘と天野は初対面の場でもありました。そんなわけで、この合宿の第1の目的は「お互いを知り合う」こと。そして合宿のプログラム作りとファシリテーションは、特集「心によりそう、聞く力」でもご協力いただいたファシリテーターの木村航さんにお願いをしました。

ファシリテーターに入っていただいのは、話し合いの場のプロフェッショナルだと感じているから。メンバー同士だけでは、お互いの関係性をフラットに話すことが難しい場面もあったり、また会議のゴールに向かっての舵取りをお願いできることで、主催者も参加者も対話に没頭できるように思います。そして第3者として、会議中の言葉を視覚化してくれたり、客観的な言葉を投げかけてくれることも。当事者だけでなく、ファシリテーターのいる会議というものは、頂上に何が待っているかはわからないけれど、登っている山の地図は手もとにあるような、安心感があります。

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木村さんから当日はじめに提示されたのはこんなルールでした。

  • 経験や立場によらず対等に話せます
  • 語ることは受け止められます
  • 希望、提案いつでも歓迎
  • 今日の話は、ここだけの話

はじめは、少し緊張感がありましたが(私もドキドキしました。。)、このようなルールを提示されることで安心して話せる空気というものが徐々に出来上がっていったように思います。

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会場は津屋崎ならではの古い建物たち

1泊2日の合宿。1日目の場所は旧河野邸、2日目はギャラリー&カフェ古小路。津屋崎には、古い建物を味わえる場所がいくつかあり、天野と南舘にも味わってほしく、選んだ会場です。日本家屋独特の、ひんやりとした仄暗さと、長い年月その場で呼吸をし続けている木の放つ空気。このような家で暮らした経験はないけれど、どこか懐かしく気持ちを穏やかにしてくれます。

宿泊先は、みんなでギュウギュウと我が家にお泊りでした。夜はお酒を飲みながら、夜中まで話したり。なんだか中高の部活の合宿を思い出すような、同世代の仲間とゆるゆると語らう楽しさを久しぶりに味わったように思います。

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合宿後に見えてきた、メンバーの共通点

1泊2日のプログラムは、お互いに色々な想いや考えを交わした、内容の濃い時間だったのですが、終えてみて見えてきたのは、メンバー4人の共通点。それは、こんな姿でした。

  1. これまでの人生で「暗黒時代」と呼べる時期を経験している
  2. 歩んできた道にアートが関わっている
  3. 家族を想う気持ち

1つ目に関しては、心が闇で包まれていた時代があるということ。それぞれ時期は違うけれども、その時代に心が深く傷ついたり、這い上がれないほど沈んだり、悩んで暗闇を彷徨っていたような経験をもっていることがわかりました。それは決して無駄ではなく、恐らく現在の自分たちを形作っている一つの、そして大きな要素でもあるかもしれません。よりそう。の底辺にあるのは、恐らく人の心に関わること。自分の心の影に向き合った経験があるからこそ、心にある光と影の両方を大切にできる居場所になれればと思っています。

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それぞれが信じているアートの力

2つ目に関しては、天野は学芸員の資格をもっていたり、幼い頃から国内外の美術館を巡ってきた経験の持ち主でもあり、南舘は海外の芸術祭に足を運ぶほど現代アート好きであったり、高崎は大学時代、映画監督として作品を作ってきた経験をもっていたり、私は絵画教室に通ったり美術館巡りが好きだったり。

これまで「アート」に触れてきた経験をもち、「アート」の力を信じている。それが、共通点でした。実際話し合いの場で「アートの定義って何?よりそう。にとってのアートとは?」といった議論もありました。「アート」と一言でいっても捉え方は人それぞれ。アートを説明するそれぞれの言葉に、アートがもつ奥深さというものを感じました。

3つ目は、決して私たちに限らないことだと思いますが「家族を想う気持ち」が強くあるということ。もしかすると仕事と家族の優先順位だったら、「家族」と答えるのが私たちに共通していることかもしれません。家族が幸せに毎日過ごすために、どう働くのか、どう暮らすのか。東京で暮らす天野、歯科医師を目指す南舘、自宅で共働きをしている高崎と大浦、それぞれの環境で描くベストな形をこの先の未来に繋げていきたいと思っています。

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リモートワーク制と短時間勤務制の自由とハンデをもちながら

合宿を終えて、それぞれの暮らす場所へ戻り、再びプロジェクトが進んでいっています。私たちはリモートワーク制と短時間勤務制という、二つの自由でもあり、ハンデにもなる働き方を選んでいます。テレビ電話やメールのみのコミュニケーション、それぞれが細切れの時間を繋ぎ合わせながらの業務は、正直難しさも感じます。けれども、合宿でお互いの想いと心を通わせたことで、同じ目的地を目指してそれぞれの船を出発させることができたように思います。

よりそう。のコンセプトでもある「心が柔らかくなる、ちいさな時間」。この場所に訪れた人が、心が柔らかくなることで、世の中が少しでも優しい方向に動くような、小さな力になれることを未来に描きながら。1泊2日の合宿は、私たちの描きたい未来へ繋がっていく、小さな小さな船出になりました。

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この記事を書いた人:

よりそう。の店長。ウェブマガジンの編集長、オンラインショップの店長業務を担当。2014年から、夫でもある社長・高崎と共に、東京から福岡へ移り住む。海と山とあたたかな人に囲まれながら、息子二人の育児にも奮闘中。

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