心によりそう、聞く力

【心によりそう、聞く力】「聞く」の達人、ファシリテーター・木村航さんから学ぶ「聞く力」

子どもとの会話、夫婦の会話、友人との会話、お客さまとの会話、上司や部下との会話。
なにげない会話であっても、日常の中では人の話を聞く場面がたくさんあります。
当たり前のように、誰もが毎日繰り返している「聞く」ということ。その中で、どれだけ私たちは目の前の人と心を通じ合わせているのでしょうか。

「話す」ことが上手くなるための練習やノウハウは、学校でも会社でも教わる機会はあるかもしれません。一方「聞く」ということは、誰もが簡単にできるものとして、特別フォーカスされることは少ないように思います。
けれども、もしかすると「聞く」は「話す」以上に人との関わりを強いものに、優しいものに、変える力をもっているのでは。そんな思いを抱くきっかけとなったのは、この人の聞く姿を知ってから。

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ファシリテーターの木村航さんに学ぶ、聞く力

ファシリテーター・木村航(きむらわたる)さん。
木村さんは、目の前にいる人を、しゃべりたくさせる人。月並みな言葉でいうと、聞き上手。けれども、相槌が上手いとか、気持ちを引き出す質問上手とか、そういうのとは少し違うのです。
木村さんがもっているのは、人の心によりそう、聞く力。

ファシリテーターとして知識や技術を学び、何度も場づくりをしてきた木村さんに、ファシリテーションのスキルと、自身の歩んできた道で培ったもの、その二つから得た「聞くこと」で大切にしていることについて、お話を伺ってきました。

特集「心によりそう、聞く力」では、一対一でも、複数の人が集まる場でも、その場にいる人が、ただ言葉を交わすだけでなく、心も通わすことができるような、そんなヒントを探っていきたいと思います。

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 話し合いの場の空気を適温に保つような仕事

木村さんは6年前に福岡県福津市の津屋崎という町に移り住み、現在はファシリテーターの仕事と、寺子屋「三粒の種」の活動の二つを軸としています。

「ファシリテーション」という言葉は、数年前からビジネスの世界に浸透してきているかと思いますが、もともとは、問題解決や合意形成を促進する技術としてアメリカで生まれました。「中立的な立場で、チームのプロセスを管理し、チームワークを引き出し、そのチームの成果が最大となるように支援する」(フラン・リース著、黒田由貴子訳『ファシリテーター型リーダーの時代』)ことがファシリテーションだと説明されています。
そして、その役割を担う人がファシリテーター。会議を段取り良く進行するナビゲーターというよりは、どちらかというと「黒子」の存在。中立的な立場で、話し合いの場の空気を適温に保つような仕事と言われています。

ファシリテーターには色々な側面があるかと思いますが、一つの切り口として「聞く」の達人、プロフェッショナル、ということができるかと思います。人と人を繋ぎチームや組織の力を引き出し、色々な考えをもつ人たちの思いをまとめていく中で、「聞く」スキルを磨き上げてきている人。
「聞く」を己の生きる武器として身に付けているファシリテーターは、恐らく他の人以上に聞くことと向き合い研究しているのではと思います。

木村さんいわく、ビジネスの会議でも、家族の会話でも、子どもの学びの場でも、大切なのは相手の言葉を聞きあえる関係づくりであり、一人ひとりが「聞く」ことを意識していけばその関係は豊かになるといいます。木村さんが普段、聞くことに携わる仕事の中でどんなことを大切にしているのか、どんなことを心がけているのか、6つのポイントで教えていただきました。明日からは、ポイントを1つずつご紹介していきたいと思います。

<目次>
プロローグ|「聞く」の達人、ファシリテーターから学ぶ「聞く力」(5月18日)
第1話|どんな「聞く」場面でも、大切にしたい3つのポイント(5月19日)
第2話|ファシリテーターの「聞く」技術から学ぶ、3つのポイント(5月20日)
第3話|会議の進行、悩み相談の時に活かせる「聞く力」(5月21日)

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この記事を書いた人:

よりそう。の店長。ウェブマガジンの編集長、オンラインショップの店長業務を担当。2014年から、夫でもある社長・高崎と共に、東京から福岡へ移り住む。海と山とあたたかな人に囲まれながら、息子二人の育児にも奮闘中。

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